たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

グッド・フライデー

今日は、グッド・フライデー (Good Friday) でした。復活祭 (イースター) の直前の金曜日で、キリストの受難と死を記念する日です。なんで Good なのかよくわからないのですが、調べてみたら「キリストが死んだことによって、キリスト教徒の罪が帳消しになったことをお祝いする」意味で Good だそうです。要領を得ませんが、そういうことらしいです。

 

この日はアイルランドでは正式な祝日ではないんですけど、多くの会社が休みになります。学校はイースター挟んで 2 週間休みだったかな。

 

アイルランドでは、グッド・フライデーとクリスマスの年に 2 日だけ、お酒を買うことができません。パブも酒屋さんも閉まります。これは、1927年に制定された酒類法に基づいています。スーパーなんかのお酒コーナーは、こんな感じになります。

 

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ところがですね、今年は異変が起こりました。なぜなら、ラグビーのケルティック・リーグ (アイルランド、スコットランド、ウェールズの3カ国のクラブチームが参加するリーグ戦) で、アイルランドを代表する2つのチーム、マンスターとレンスターが今日、対戦したからです。

 

試合が行われるリムリック市では、1962 年の酒類法に基づいて地方裁判所判事が許可を出し、パブでお酒を出してもいいことになりました。もちろん、ラグビー・ファンのためです。

 

また、ダブリンのパブの中にも店を開けるところが出てきました。お酒は出せませんが、食事とソフトドリンクを提供します。

 

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ラグビーをテレビ観戦する人のためもありますが、店を開けるパブの関係者によると「店を開けてもそんなにお金を稼げるとは思わないですけど、どこにも行くところがない人のために店を開けます。法律をそろそろ変えるべきですね。教会に行くのはいいですけど、一日中そこにいるわけにもいきませんから」だそうです。

 

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もちろん、お酒出さないと採算とれないので店は閉めますというオーナーもいます。また、とても重要なキリスト教の記念日が、ラグビーにハイジャックされるのを面白がってない人もいるようです。

 

グッド・フライデーまたはクリスマスにアイルランドでどうしてもお酒が飲みたいという人は駅に行ってください。駅のパブは開いていて、有効な切符を持ってればお酒を飲ませてくれます。っていう話を聞いたので、試合が始まった8時過ぎにヒューストン駅まで散歩がてら行ってみたら、パブは店を閉めた後でした。

 

 

写真1枚目: 近所のFreshスーパーマーケット
写真2枚目: ゴウツタウンのゴウツ・パブ
写真3枚目: スティローガンのオーチャード・パブ
 
試合は 16 対 15 でレンスターの勝ち。