たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

アニメ・ウィークエンド

今週末 (3/20&3/21) IFI でアニメ特集が開催されました。
 
 
上映されたのは
3/20
エヴァンゲリオン 1.11
秒速 5 センチメートル
エヴァンゲリオン 2.0
 
3/21
時を駆ける少女
機動戦士ガンダム・ユニコーン
Blood the Last Vampire
サマーウォーズ
 
7 本です。
 
私は「エヴァンゲリオン 1.11」と「秒速 5 センチメートル」を見ました。「エヴァンゲリオン 2.0」と「サマーウォーズ」も見たかったんだけど、売り切れでした。特に「サマーウォーズ」は評判よかったので、見たかったのだけれど。でも、私のかわりにアイルランドの熱心な人が見ることができたのだと思うことにして、心の慰めとします。
 
「エヴァンゲリオン」見に行くよ、っていう話をしたときに、腐女子の友人が「エヴァはテレビ見てないとわからないよ」っていって、「忙しい人のためのエヴァンゲリオン」っていうリンク集をくれました。オリジナルは 26 話からなるテレビ・シリーズで、映画はそれを凝縮したものだから、映画だけでは話についていけないよ、っていうことらしいです。
 
「忙しい人のためのエヴァンゲリオン」もパラパラとしか見られなかったんですが、とにかくキリスト教の創世物語が下敷きにあるのはわかった。
 
で、見た。三部作の 1 しかみてないことになるので、感想としてはまだ「ふーむ」といったところです。
 
イメージ 1

 

「秒速 5 センチメートル」は新海誠監督の作品です。3 つのエピソードから構成される連作短編集のような映画です。秒速 5 センチメートルは桜の花びらが落ちていく速度だそうです。(ここからネタばれします)。
 
最初の 2 つのエピソードでは、主人公たちの中学時代、そして高校時代の淡い恋がテーマです。彼らの心のひだが丁寧に描かれます。この 2 つのエピソードは切なくてとてもよいと思ったのです。
 
しかし、最後のエピソードで、主人公の男の子、タカキが大人になり、仕事に疲れて神経衰弱寸前になって、会社をやめちゃいます。そして、いきなり山崎まさよしの「One More Time, One More Change」っていう曲がかかり、映像は少年時代、少女時代のフラッシュバックになって、まるでプロモーション・ビデオみたいになります。
 
1 2 で少年少女の心の動きをこれでもかというくらいに丁寧に描いといて、3 では山崎まさよしの歌ですべて解決させちゃうっていう手法は乱暴という気もしますけど、まあありかなとは思います。
 
しかし、ストーリーの終わり方としてはそりゃないよ、新海さん、っていう気持ちになります。少年・少女時代の主人公には、目の前に広がる茫漠とした未来に対する不安とか、恋心を寄せる相手との距離感がつかめないもどかしさとか、思う気持ちがどこにも行き着かないことを悟って終わりを決断するときの苦渋とか、いろんなことを散々考えさせておいて、大人になったら神経衰弱になって、はい、おしまい、っていうんじゃ救いがないです。まあ、子供の頃は純粋にいろいろまじめに考えたって、大人になったら神経衰弱になっちゃうだけですから、って言ってるみたいじゃないすか?やっぱりそこは、神経衰弱になったとして、そっからどう立ち直るかみたいなことまで描いてくれないと、と思います。
 
それはともかくとして、山崎さんの歌がまたいいんです。後で歌詞だけ読むとそうとうおセンチなんですけど、山崎さんの歌で聞くとなんだかとても説得力があります。
 
それでは、山崎まさよしさんで「One More Time, One More Chance」をどうぞ。

山崎まさよし - One More Time, One More Chance