ナショナル・コンサート・ホールで鼓童のコンサートに行ってきました。鍋仲間のみーちゃんとしーちゃんが誘ってくれたので。
鼓動はここ何年か毎年ダブリンに来ていて、去年も行こうと思ったんだけど、チケットがソールドアウトだった。今年は街中にポスターいっぱい貼ってあって、不況だから今年はチケット売れ残ってるのかと思ったら、やっぱり満席だった。
鼓動は有名だからご存知の人も多いと思うけど、佐渡に拠点を構える和太鼓グループです。
発売直後にチケットをとってもらったので、座席は最前列でした。砂被り。
舞台の中央奥には矢倉があって、その上に大太鼓が乗っています (上の写真の太鼓)。ウィスキー樽くらいの大きさの中太鼓 (それでも大きいけど) が数個、それから銅鑼も配置されてます。
カネと小太鼓をフィーチャーした軽快な曲を皮切りに休憩をはさんで 1 時間 50 分のステージ。セットリストによると全 11 曲でしたが、一曲一曲が独立しているとはいえ、コンセプトアルバムのように全体を通してひとつの作品となっています (たぶん、そういう意図があると思う)。
力強く勇壮な曲あり、滑稽味のある曲あり、女性奏者によるコケティッシュな曲あり、波の動きを描写する叙景的な曲あり。一部に笛は入りますが、打楽器だけでこれだけ表現力が獲得できるとは。すごいびっくり。歌や踊り、太鼓を叩くときのコレオグラフィー (動き) もたぶんもの凄く計算されてるんだろうなー。
最後はスタンディング・オベーションでカーテンコール鳴りやまず、って感じでした。アンコールは太鼓を叩かずに大漁節みたいな民謡のアカペラ合唱。会場も手拍子して、豊漁の後の大宴会みたいになってました。
昔は鬼太鼓座 (おんでこざ) っていう太鼓グループが有名だったんだけど、鼓動はそこから独立したグループらしい。鬼太鼓座もまだ活動しているし、オランダに住んでる友達は「倭」(やまと) っていう和太鼓グループのアムステルダム公演をお手伝いするっていっていた。コロラド州ボルダーに友達を訪ねて遊びにいったときは、現地で和太鼓グループを主宰するJulieさん (日本人) にもお会いした。
太鼓はすごいよ。単なる太鼓でしょ、なんて舐めてかかっちゃいけない。お近くで和太鼓グループの公演があったら、ぜひ足を運んでみてください。
