たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

ケンタッキー・グリルド・チキン

アメリカの話で、それもちょっと前の話なんだけど、ケンタッキー・フライド・チキンがケンタッキー・グリルド・チキンを出したんだって。グリルの方がフライより健康的だということらしい。

 

それで、プロモーションでいろんなCMを打ったんだけど、その中のひとつがこれ。日本人も出てます。

 


日本人の出演者は、キャラが立ってて、最後の決め台詞も言わせてもらったりして、おいしいところを持ってってます。

 

だけど、このCMについて怒っている人もいるんです。

 

たとえばこのリンク (英語) なんですけど。
http://www.8asians.com/2009/06/01/kfc-vs-kgc-wtf/

 

怒ってるのはアジア系アメリカ人の人です。ほかの人種の人たちは普通の人が出てるのに、なぜアジア系だけカミカゼみたいな鉢巻まいて、マーシャルアーツみたいな服を着て、下手な英語をしゃべっているのか。KFCはそういうステレオタイプなアジア人のイメージを植え付けたいのか、という意見です。

 

私自身はおもしろいCMだと思うし、これで文句を言っていたら世の中からユーモアがなくなっちゃうんじゃないかと思いますが、たとえば自分に子供がいたりして、このCMの口調で馬鹿にされたりするのであれば、ちょっと考えがかわるかもしれません。どっちにしても私自身はこのCMが流れてる国には住んでないので、アメリカではどういう文脈でこのCMが受け取られるかは正確にはわからないわけですが。たぶん、ほとんどの人は「アジア人はばかだなー」みたいにはとらないと思いますが、そういう人ばかりでないことは十分に予測ができますので、いちおう意見を申し立てておくというのも必要なことかもしれません。

 

で、KFCは抗議に対して丁寧に返答しましたけれど、CMを差し止めたりはしませんでした。私は適切な対応だったと思います。

 

参考までにKFCの返答を以下にざっと訳してみます。英語原文は上のリンク先に掲載されています。

 

「UNTHINKキャンペーンに関して弊社にご連絡いただきありがとうございます。お客様のご意見は弊社にとって非常に重要です。
KFCは、弊社の広告およびプロモーション戦略に、すべてのお客様の感受性と関心事を尊重するという企業方針が反映されるように常に努力しており、お客様が時間をとって弊社に連絡していただいたことに感謝しております。

 

ケンタッキー・グリルド・チキンの広告キャンペーンでは、役者だけでなく実際のシェフにも出演していただいております。以前のKGCコマーシャルには、シェフのサンドラ・リーとG.ギャビンが出演しています。現在のKGCコマーシャルに出演している日本人男性は、実際の寿司職人であり、俳優ではありません。コマーシャルで彼らが着用している服は、仕事中に彼らが着ている服であり、こちらで用意したものではありません。

 

この2人が弊社のコマーシャルにもたらしたエネルギーを私たちは愛しており、また彼らとの作業は楽しい体験でした。

 

ご意見をお寄せいただきありがとうございます。弊社はお客様のご愛顧に感謝しております。またのご来店を心からお待ち申し上げております」

 

あと、アジア系のアクセントが楽しい雰囲気で使われてるのは、Six Flags っていう遊園地のCMです。この人は日本人か、もしかしたら韓国人かな。中国系のアクセントではないよね?