私が初めて幽霊自転車を見かけたのは、今年の８月だったと思います。
ソフトボールの試合の帰りにチームメートにハロルド・クロス・ブリッジまで車で送ってもらいました。その交差点のそばの運河の柵に白い自転車がくくりつけてあったのです。
それが幽霊自転車 (Ghost Bike) と呼ばれるものだと知ったのは、数日前の新聞の記事を読んだからです。
幽霊自転車のプロジェクトは、サンフランシスコに住むアーチストが、街角に鍵をかけられたまま打ち捨てられている自転車を白く塗ったのが始まりです。ですから、もともとは純粋に芸術的な活動でした。
しかし、それほど時間が経たないうちに意味が変わってきて、サイクリストが交通事故で死んだ場所に白く塗った自転車を飾り、犠牲者の死を悼むとともに、交通安全に対する意識の向上を訴えるものになりました。
ハロルド・クロス・ブリッジの幽霊自転車は、アイルランドで最初のものです。この交差点では、今年の１月に中国人の Zu Zhang Wong さんが左折する大型トラックに巻き込まれて死亡しました。
これって、いちおうは公共物にくくりつけているわけだから、管理者に撤去されても仕方ないと思うんだけど、今日、ラスマインズに用事があって通りがかったらまだありました。近々、ダブリン第２の幽霊自転車も設置されるそうです。
詳しくは、http://www.ghostbikes.org まで（英語です）。
