選挙戦たけなわです。投票日は29日。ポスターもいっぱい張り出されているのですが、今回おもしろいのはイラストのポスターがあることです。これまでもあったのかもしれませんが、私の記憶では初めてです。まず、ヘイゼル・チュー (Hazel Chu) さん。ダブリン生まれですがお父さんとお母さんは香港の人。ダブリン市議会議員、ダブリン市長、緑の党代表などを歴任しています。こちらがそのイラスト・ポスター。「Choose Chu」というキャッチフレーズいいですね。
普通に顔写真のポスターもあるのですが、チューさんはイラストのポスターもいっぱい貼ってますね。
もう一人は労働党党首のイヴァナ・バシク (Ivana Bacik) さん。Bacik というのはチェコの苗字で、彼女のおじいさんが戦後すぐにアイルランドにやってきてダブリンのビジネスマンと組んでウォーターフォード・クリスタルを復興させたんですね。彼女は主に写真のポスターを使っていて、イラストのポスターはあんまり見ません。
What party does @ivanabacik lead? Pretty bad when you leader down play their association with @labour! pic.twitter.com/KC3ZtwAqBF
— Conor McWade 🇺🇦 (@Conor1960) 2024年11月21日
2人は結構共通点があって、移民の出自、左翼政党の党首または元党首、ボールスブリッジなどを含むダブリン・ベイ・サウス選挙区から立候補。イラストの柔らかいポスターが刺さる人が多い選挙区だということなんでしょうね。
選挙戦ですが、世論調査を見てみますと、2024年5月ぐらいまではシンフェインがリードしていたのですが、最近はフィネゲールがトップの座を奪っていました。最新の世論調査ではシンフェイン、フィネゲール、フィアナフォイルが20%前後で三つ巴です。
最後にこちらのポスターはウィックロー・ウェックスフォード選挙区から出馬しているパット・ケネディーさんのポスター。ちょっと顔をジョン・F・ケネディに寄せてませんかね。JFKの一族はアメリカに移民する前にウェックスフォードのニューロスの近くに住んでたんですよね。ただし、パット・ケネディさんの地盤はウィックローだそうです。
