たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

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アナメアのコート・トゥーム (Annaghmare Court Tomb)

昨日の木曜日にまたアーマー県・モナハン県方面に行ってきました。先日モナハン・カウンティー博物館にいったときに、このあたりの観光名所を紹介するビデオがあって、ちょっと行ってみたい場所があったのと、平日にしかオープンしていない施設で行ってみたいところがあったので。

 

まず、アナメアのコート・トゥーム。アナメアはアーマー県のクロスマグレンに近いところにある村。コート・トゥームというのは新石器時代の巨石墳墓の一形態です。

 

アイルランドには1000を超える巨石墳墓が残っており、4つの形態に分類されます。コート・トゥームは、「石塚」を意味する Cairn とも呼ばれ、東側に屋根のない前庭 (Court) があり、その奥に遺体が埋葬されたいくつかの小部屋があるもの。パッセージ・トゥーム (Passage Tomb) は日本語で羨道墳 (せんどうふん) と言うらしいですが、石や土で巨大な塚をつくり、狭い通路が中央の部屋に通じているもの。最も有名なのがニューグレンジです。ポータル・トゥーム (Portal Tomb) はいわゆるドルメン (Dolmen)。日本語では支石墓。垂直の石で平たい大きな石を支える構造。だいたい東側が正面になっていて、そこが開いていて入口 (ポータル) のように見えるのでこう呼ばれるらしい。最後はウェッジ・トゥーム (Wedge Tomb)。一方の端の柱の石が高さも幅も小さくなっており、天井の石と合わせて形がくさび (Wedge) のように見えることからこう呼ばれます。

 

さてアナメア・コート・トゥームは1963年から1964年にかけて発掘されたもの。アイルランドのコート・トゥームの中では最も良く保存されているものの1つだそうです。地表からの高さは1.8メートルほどで縦の長さは7メートルほどです。

 

最近はスマホでグーグル・マップの経路案内を使っているので道に迷うことが少なくなりました。アナメア・コート・トゥームの入り口にはこんな看板が出ています。Annaghmare Cairn と書いてあります。

 

 

看板に従って小道を入っていきますと、右側に民家があるので人の庭に迷いこんだのかと不安になりますが大丈夫、ここです。ちょっと見にくいですが、下の写真の中央奥に車が入れないようにするゲートがあります。昔はこの先まで車で行けたようですが今はこの手前に車を止めます。民家の方が犬を4匹ぐらい放し飼いにしていてけっこう吠えられますが、小さい犬なので大丈夫です。

 

このゲートから2分ほど歩くとコート・トゥームの遺跡が見えてきます。正面中央の石に半分囲まれたスペースがありますが、そこが前庭 (Court) でしょう。

 

前庭から小部屋に続く通路の入り口。

 

埋葬場所の小部屋 (Chambers)。

 

ほとんど下調べをせずに行ったので説明に適した写真があまり撮れてません。ご容赦を。こうした遺跡だと上からの写真がほしいですが、それはドローンがないとムリ。そこで、Wikipedia から現地にあったとされる案内板の写真を載せておきます。私が行ったときには見かけなかったので撤去されてしまったのかな。

Photo by Eric Jones, Creative Commons Attribution-Share Alike 2.0 Generic license.



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