リーズは思ったよりもずっと大きな町でした。人口は約53万人で、これはロンドン、バーミンガム、グラスゴーについでイギリスで第4位。これまでの私のリーズに関するイメージというと、学校で習った繊維産業の町ということ。あとはやはりサッカーですかね。この夏に日本代表の田中碧選手がリーズ・ユナイテッドに入団しました。
リーズの最寄りの空港はリーズ・ブラッドフォード空港といって2つの都市から同じくらいの距離にあります。空港からリーズ市街へはバスだと45分くらいで料金はたった2ポンド。日中は30分ごとに運行しています。私はあまり調べていなかったのと面倒くさかったのとでタクシーを使ってしまいました。なんと32ポンドほど (空港で事前に料金を払うかたちとなります)。
タクシーの運転手さんは中東系か南インド系の人でしたが話好きの人で「リーズはフレンドリーな街だよー」とか「アイルランド人もいっぱいサッカーを見に来るよー」とかいろいろ話をしてくれました。
宿泊したのはザ・メット・ホテルという市の中心にあるホテル。天井の高い古い造りのホテル。部屋は質素でしたが日本のビジネス・ホテルに比べるとずっと広かったです。1泊100ポンドちょっとだったかな。
街を散歩して気づくのは、緩い建物がいっぱい残っていて、ことごとくデカいんですよ。いくつかご紹介します。
まず、リーズ駅前のシティー・スクエアに面したかつてのリーズ中央郵便局の建物です。
シティ・スクエアにある馬に乗った銅像はエドワード黒太子 (1330 - 1376) のもの。エドワード黒太子はリーズの街と特に関係はないそうで、したがってこの銅像の政策は物議を醸したとか。お披露目は1903年。大きすぎてイギリスでは鋳造できないのでベルギーで鋳造したものを船でもってきました。
こちらのビクトリア朝様式の建物はリーズのタウン・ホール。もともとは市の行政組織のために作られたものですが、現在は主にコンサートなどのイベント会場として使用されています。
リーズ市立博物館。もともとはビクトリア時代に技術者を養成する教育機関の建物でした。この博物館は入場無料。特別展で「Living with Death」(死とともに生きる) 展をやっていて興味深かったです。死をいろんな角度から考察する試み。文化による死のとらえ方の違い、死の視覚的に象徴 (カラスやドクロ蛾など)、葬儀、墓標、埋葬、死化粧、安楽死など。
リーズ大聖堂。
リーズ市役所。
ビクトリア・スクエア。リーズの中心地にあるアーケード街。リーズ市街地再開発の象徴だそうです。アーケードの天井を飾るステンド・グラスはヨーロッパ最大のもの。宗教的なものを除けば世界最大です。
リーズ・カーゲート・マーケット (Leeds Kirkgate Market)。ヨーロッパ最大の屋内マーケット。800軒が出店しています。裏側には屋外にも店が並んでいます。
リーズ・コーン・エクスチェンジ (Leeds Corn Exchange)。1863年に完成した建物で穀物の取引所として使用されていました。イギリスでコーンというのはトウモロコシではなくて穀物全般を指します。現在はショッピング・センターとして使用されています。
雨に降られる、ニック・ロウのコンサートが実はダブリンでもあったなど、いろいろありましたが、イギリスに1泊旅行でコンサートを観に行くというのはとても楽しかったです。また行きたいと思います。