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ブリジッドという名前の復活はあるのか

聖ブリジッドの日の話を先日書きましたが、今日はブリジッドという名前について。

 

アイルランド人の男性のことを総称してパディー (Paddy) と言うのはご存じと思いますが、アイルランド人の女性のことを総称してブリジット (Bridget)ということもあります。アイルランドの 3人の守護聖人のうち女性はブリジッド (Brigid) であり、BridgetはBrigidのスペル違いの名前として最も一般的なものですから当然といえば当然なのですが、使用頻度はパディーに比べると圧倒的に少ないようです。

 

さて、この名前は19世紀にはとても一般的な名前だったようですが、最近はアイルランドでブリジッド、またはそのスペル違いの名前 (Bridget、Breda、Brid/Bríd、Bridie、Breege など) を持つ人も少なくなってきているのだそうです。

 

アイルランドでは中央統計局がその年に生まれた赤ちゃんの名前を全数調査しているのですが、Brigid という名前の赤ちゃんが何人生まれたのか、2015、2016、2017、2021年には発表していません。プライバシーの観点から、3人以上いる名前しか発表しないきまりなのです。

 

中央統計局は1964年からこの統計をとっているのですが、その翌年には293人の赤ちゃんがBrigidと名付けられており、これは女の子の名前として26位でした。その後、Brigidちゃんは次第に減っていきます。1995年はまだ82人と中位を保っていましたが、2018年、2019年、2020年にはそれぞれ11人となり、2021人には3人未満となったわけです。

 

Bridgetちゃんは1964年がピークで595人。これは8位にあたります。しかし、1988年にトップ100から陥落したあと、2020年には23人、2021年には20人 (228位) にまで減りました。

 

Bredaちゃんは1964年には37人でしたが、1982年に49人まで増えてピークを迎えます。しかし、その後、徐々に数を減らし、2020年に6人、2021年には3人未満になりました。

 

Brid ちゃんのピークは1980年で58人。2017年の5人を最後にファーダ (i の上についている記号) なしのBrid ちゃんは統計記録から消えています。

 

中央統計局は2018年からアイルランド語のファーダ付きの名前の統計を取り出したのですが、Bríd ちゃんは2018年には8人、2020年には3人未満、2021年には6人いたそうです。

 

珍しい綴りとしてはBridgid とBrighid があります。1967年から1971年までに合わせて23人のBridgid ちゃんが生まれています。しかし、1980年にもう一度統計に登場した以外は、3人未満ということで記録に残っていません。Brighid ちゃんは1964年に6人いたのですが、1982年以降は3人未満のようです。

 

聖ブリジッドの日ができたことで、ブリジッドちゃんは今年は増えるのか。私は増えると予測します。今年の統計が出てくるのが楽しみです。

 

 

www.irishtimes.com

 

 

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