タラの丘にある聖なる石が不届きものに落書きされたそうです。
タラの丘はご存じのとおり、かつてはアイルランドの政治的・精神的な中心地であるとみられている場所。鉄器時代の要塞跡が残されており、王座の中心部にあるのがこの立石。6世紀ぐらいまではこの石の上で上王の戴冠式が行われていたと伝えられています。
黒っぽいペンキで大きく FAKE と書かれていますね。事件が発生したのは2/6の夜から2/7の朝方にかけてとみられています。ナヴァンの警察が捜査を進めていますが犯人は見つかっていません。
ミース県議会のニック・キリアン議員は「この神聖なる場所の冒涜は許しがたい」とおっしゃっています。「観光地としても影響が出てくる。誰がやったかしらないが、恥を知りなさい」。
この立石がこうした被害にあったのは初めてではありません。2012年には誰かがハンマーのようなもので石を打ち、かけらがいくつか散らばったそうです。2014年にもペンキをかけられるという被害を受けています。歴史遺産省によれば、監視体制を強化することを考えないといけないが、四六時中監視することは不可能だそうです。