アイルランドの国民的スナック菓子であるテイトーのポテトチップスは、すべてひまわり油で揚げているのですよ。パッケージにそう書いてあります。高オレイン酸のひまわり油はたの淑物油に比べてビタミンEが豊富で多価非飽和脂肪が多く、飽和脂肪が少なくいそうです。つまり、体にやさしいということです。
しかし、ひまわり油の多くはロシアとウクライナで生産されています。今回の戦争で品薄になってきているわけです。
UKのメーカーなどは、レシピを変えてひまわり油の代わりになたね油を使ったりするところも出てきています。そのせいでイギリスではなたね油の値段が上がっているとか。
テイトーのスポークスパーソンは、「ひまわり油の供給が滞っていることの影響があるか」「値上げの可能性があるか」というアイリッシュ・ミラー紙の質問に対して、「ノー・コメント」と答えました。
ヨーロッパの一部の国では、ひまわり油の購入に制限がかけられているそうです。たとえば、スペインでは1人の客が5リットルまでしか購入できません。
ヨーロッパ委員会はこの状況を認識していますが、EU全体でひまわり油の割り当てを導入するなどの手段は考えていません。これをやると、食料が欠乏しているのではないかと解釈される可能性があるからです。