去年の年末にキャヴァン県に郵便ポストの動画撮影に行ったとき、道に迷っていい感じの別のポストを見つけた話を書きました。
それはティーヴァーチャー (Teevurcher) という小さな村なのですが、その村を散歩して一本動画が作れるなということで、先日天気のいい日を見計らって、もう一度撮影にいってきました。
アイルランド語のつづりは Taobh Urchair なので、読み方はもしかしたらティーヴァーカーまたはティーヴァーハーかもしれません。
ティーヴァーチャーはキャヴァン県とミーズ県にまたがる村です。メイン・ストリートは100メートルほど。
ミーズ県の方から歩いていくと、まず右側にかわいい教会があります。これはセント・パトリックス教会というカソリックの教会です。
後ろには風力発電のタービンが見えます。「Teevurcher」で検索すると、この風力発電施設の記事がいくつも出てきます。タービンが全部で5つの小規模なウィンド・ファームです。
次に見えてくるのは、ザ・ロイヤル・ブレフィニー (The Royal Breffni) という名前のパブです。 中世のころにキャヴァン県とリートリム県のあたりを支配したKingdom of Breifne という王朝がありました。Breffni は Breifne を英語風につづったものです。
ネットで検索してみると、このパブは2018年ごろまで営業していたことは確かなのですが、現在は少なくとも一時的に休業しているようです。コロナの影響なのかどうかはわかりません。
大きめのファンクション・ルームも併設されていて、ときどき地方回りのバンドがきて演奏していたようです。ミス・コンテストなども開かれていたようで、このあたりのエンターテイメントの中心地だったのかもしれません。
いまは閉店していますが、コンビニエンス・ストアも併設されていたようです。お店の名前の An Siopa はアイルランド語です。英語に直すと The Shop です。店の前には使われなくなった給油機が放置されていました。
そしてこちらが郵便ポスト。
An Post のロゴが入っていますから、そんなに古いものではないです。An Post (日本の JP にあたる組織) ができたのは 1984 年です。ポストの傾き方、かすかな錆の入り方、杭のペンキの剥げ方などに魅力を感じます。
静かな村の様子とその背後にたたずむ真新しい風力タービンが対照的でおもしろいと思いました。
できあがった動画はこちらです。