南アフリカで新しく検出された変異株の感染力が強いということでちょっとした騒ぎになっています。
現在主流となっているデルタ株に比べても感染力が強いといわれるこの B.1.1.529 株は、南アフリカで最も人口の多いハウテン州で見つかったそうです。
EU は南アフリカからの航空便の即時停止を発表するものとみられています。アイルランドは旅行ガイドラインを更新し、南アフリカへ不要不急の旅行を避けるようにと忠告しています。
フランスは南アフリカからの航空便を 48時間にわたって停止することを発表しました。
ロイター通信によれば、ベルギーでこの新しい株の感染者がひとり見つかったそうです。
ヴァラッカー副首相によれば、昨年のデルタ株についてイギリスとアイルランドは対応が遅れたので、今回はそのようなことがないようにしたいと言っています。
新しいガイドラインが今日中に発表されるようですが、南アからの旅行者に対する措置として検討中のものは、ヴィザの制限、強制自宅隔離、PCR 検査の実施などです。
いちおうポジティブな話も出しておきますと、モデルなのCEOは、「南アの変異株向けのワクチンは60日以内に発売可能。大量生産するには数か月必要」と言っています。
CNBCのメグ・ティレル記者は、「mRNA技術なら南ア変異種に対応するワクチンは簡単に設計できる。現行のワクチンを手直しする必要がない可能性もある」。
いま、ユナイテッド・ラグビー・リーグというアイルランドのプロ・チーム (レンスター、マンスター、アルスター、コナハト) が参加するラグビーのリーグ戦をやっています。これは、アイルランド、ウェールズ、スコットランド、南アフリカのチームが参加するリーグ。昔はケルテック・リーグとかギネス・プロ14とか呼ばれていました。
それで、いまマンスターが試合のために南アフリカに滞在しています。今週末にプレトリアでブルズと対戦し、来週はヨハネスブルクでライオンズと対戦する予定だそうです。マンスターの選手の健康に今のところ問題はありませんが、南アフリカからの渡航が制限されるとなると、リーグの今後の日程が乱れるくらいですめば御の字かなという感じしょうか。