水曜日に行われたアイルランド対ポルトガル戦で、試合終了のホイッスルが鳴った後、ひとりの少女が客席からピッチに降り立ち、ロナウド選手に向かって駆け出しました。
この少女の名前はアディソン・ウィーランさん、11歳。シェルボーンFCのU13女子チームのメンバーです。
以下、RTEの「モーニング・アイルランド」というラジオ番組で彼女自身が話したコトの顛末。
「私はピッチに飛び出した。警備員が私の後ろを追いかけてきた。ほかに2人が別の方向から私の方に向かってきた。私は全速力で走り、ロナウドの名前を叫んだ」
「彼は振り向き、私を見た。彼は警備員に何もするなと言い、私の方に歩いてきた。私は信じられない気持ちだった。私は彼に『どうかあなたのシャツをください。私はあなたの大ファンです』と言った。彼は私に『大丈夫かい>』などと声を掛けた」
「私はこう思った。『神様。これが私の夢だった。そして願いはかなった』」
私もテレビの生中継で見ていたのは、彼女の態度は冷やかしのファンとはまったく違って、真剣そのもの。泣きながらロナウドにしがみついていました。
その後、アイルランド・サッカー協会が無慈悲にもこの少女に罰金を課したという噂が流れ、協会は事態収拾のためにこの噂を否定する声明を出しました。罰金を含むいかなる懲罰も課されていないそうです。
ただし、協会はこの機会をとらえ、ピッチへの侵入は慎むようにとファンにお願いしています。特に試合中にピッチに入った場合に、UEFAによって罰金が科される可能性があるそうです。すべてのファンにこのルールを尊重するように促しています。