アイルランド人なら誰でも知ってるアメリカン・ダイナー風のハンバーガーのチェーン店「エディー・ロケッツ」がパンデミックのせいで財務が悪化し、閉店の危機らしいです。
エディー・ロケッツはアイルランド全国に50軒以上の店舗を構えるチェーン店なのですが、最近提出された収支報告書によると、昨年度の損失額は300万ユーロを超え、これは2019年の574,418ユーロと比べて5倍以上となっています。
昨年はロックダウンのせいで店を閉じなければならない期間が長かったため、130人の従業員を解雇しています。
収支報告書において経営陣は、パンデミックを生き残れるかどうかについて重大な懸念があると株主に警告しています。
このニュースに、RTEの司会者のライアン・タブリディも反応。彼がホストを務めるラジオ番組で、「エディー・ロケッツはこの国のファスト・フード界の重鎮の1つ。救う価値がある」
「50年代のアメリカン・ダイナー風に飾り付けられたエディー・ロケッツの店で、切れのあるバーガー、ビッグ・サイズのコーク、袋に入ったフレンチフライを食べながら、ジュークボックスから流れるファッツ・ウォラーやバディー・ホリーの曲を聞くことほど楽しいことはない」
タブリディはリスナーに対して、巨大なアメリカのチェーン店でなく、よりアイリッシュでより正統的なエディー・ロケッツのバーガーをデリバリーしてもらうことを考えようと呼びかけています。
エディー・ロケッツは1989年の創業。私も昔はよく行きました。一番よく通ったのは、ボールスブリッジのお店ですね。事務所を近くに借りていたので。よく食べたのはホットドッグ。辛めのソースとチーズをトッピングしていました。このメニューは今はもうなくなったみたいですけど。
最近はごぶさたしていて、一番最近行ったのは10年前ぐらいでしょうか。
ミシェル・ウエルベックの『地図と領土』という小説では、ウエルベック自身が登場人物として小説に出てくるんですが、アイルランドに住んでいる設定で、エディー・ロケッツは「ロニーズ・ロケット」と少し名前を変えて言及されています。
私は昔からシーナ&ロケッツの連想でエディ・アンド・ロケッツと言ってしまって、笑われています。
2021/11/12 追記
今日のアイリッシュ・インデペンデント紙には、エディー・ロケッツが「店を閉じるという報道は大げさすぎ。そのつもりはない」という声明を出したことが報じられました。