たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

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真鍋淑郎さんノーベル賞受賞記念: 愛媛県東端/香川県西端出身者の見分け方

 

 

ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎さんは、愛媛県の東端にある宇摩 (うま) 郡新立村(しんりつむら) というところのご出身だそうです (現在は四国中央市)。

 

私は香川県の西の方の出身なのですが、愛媛県の東の端と香川県の西の端 (たぶん、そして徳島の西の端) は、県境があるものの文化的に近いものがあるのです。具体的には、愛媛県四国中央市新居浜市あたり。そして香川県観音寺市三豊市あたりです。だいたいです。

 

まず、「ちょうさ」と呼ばれるお祭りが有名。「ちょうさ」は「調査」のように語尾を落として読むのではなく、「ギョーザ」のように平板に読んでください。私は、お祭り自体のことを「ちょうさ」と呼ぶと理解しているんだけど、厳密にはお祭りで使う太鼓台のことを指すようです。

 

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新居浜のちょうさ

 

何人かが乗り込んで太鼓をたたき、太鼓の音に合わせて「ちょうさ、ちょうさ」と掛け声をかけ、数十人~百人以上で担ぎ上げ、練り歩くという形式です。香川県では観音寺市の琴弾八幡宮や豊浜のちょうさ祭り、愛媛県では新居浜のが特に有名だと思います。正直に申し上げときますと、私が生まれ育った地域にはちょうさはなかったので、残念ながら私自身は体験したことがありません。

 

それから、「おいり」と呼ばれる縁起物のお菓子。結婚式の引き出物として必ずといっていいほど配られるお菓子。逆に引き出物以外では見たことありません。お嫁さんが幸せのおすそ分けということで来てくれた人にこのお菓子を配るという習わしのようです。これも香川の西と愛媛の東に伝わる風習だと思います。

 

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原材料はもち米。それに水飴やニッキを加えます。もち米に水飴と砂糖を加えて餅つきします。つきあがったら、綿棒のようなものを使って4~5mの厚さに伸ばします。それを乾かした後、5mm各の立方体に切り分けます。それを煎って丸く膨らませます。その後、色とニッキを追加してできあがり。

 

中は空洞なので、口の中に入れると一瞬で溶けます。味というよりもそういう食感を楽しむお菓子かもしれません。色鮮やかなので、写真映りがいいということで全国的にも人気が出てきているとか。

 

おいりの作り方については、今回こちらのビデオで私も初めて知りました。

 

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さて、タイトルに書いた愛媛県東端/香川県西端出身者の見分け方ですが、「机、かいて」と頼んでみてください。机を持ち上げて運びだしたら、その人は愛媛県東端または香川県西端の出身者です。机の表面をぼりぼり掻き始めたら、その人はだいたいヨソの人です。

 

小学校のときに掃除当番の生徒は教室の掃除を毎日するわけですが、机をかいて、いったん後ろに移動させてから掃除を始めていましたね。

 

「籠をかく」という表現は今でも残っていますが、昔は家具も籠をかくようにして運んでいたのです。古いタンスの上部に金属の丸い輪っかが取り付けられているのを見たことがないでしょうか。あそこに竿なり棒なりを差して、二人で担いで運んだわけです。タンスを一竿、二竿と数えるのは、ここからきています。

 

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