部屋のかたづけを続けています。オークションで買ったものなどを廊下に出して大掃除です。
いらないものを捨てようと思って引き出しをガサゴソやっていたら、もう長い間使っていなかったドングルがいくつか出てきました。もう捨てたと思っていた。
ドングルってわかりますかね。コンピュータに接続する小さな装置なんですが、主にソフトウェアのライセンスを購入済みであることを証明するために使用していました。つまり、コンピュータにインストールしてあるソフトウェアを開いても、ドングルを差し込んでいないと使えない仕組みだったんですね。
昔 (20年ぐらい前) は業務用の高いソフトウェアを買うと、コピーして違法に使用されるのを防ぐためにドングルが使われてました。マイクロソフトのオフィスぐらいだとそういう仕組みはなくて、違法コピーは事実上野放しだったような記憶があります。
今はもちろんオンラインでライセンス認証するのが普通になったので、違法コピー防止の意味でのドングルの役目は終わっています。
懐かしいので捨てる前にドングルの写真を撮りました。
これは Trados (トラドス) という翻訳支援ソフトのドングル。接続が SCSI ですね。
次は Corel (コーレル) の Catalyst (カタリスト) という翻訳支援ソフトのもの。Corel は描画ソフトが有名ですが、こういうのも作っていたんですね。
私、昔シマンテックという会社に勤めてたんですけど (ノートン・アンチウイルスとかの会社)、そこの上司だった人が個人的に開発していたソフトウェアで、その人が Corel に移籍したときにこのソフトウェア開発に予算をつけてくれる条件で移籍した、とかそんな話だったと思います。
それから、こちらは QuarkXpress (クォーク・エクスプレス) というかつての定番 DTP ソフトウェアのドングル。ドングルは別の名をピッグテールというのですが、なぜピッグテール (豚のしっぽ) と呼ばれるかよくわかる形状をしています。接続口はなんていう名前が忘れましたが丸いやつです。
次もたぶん Trados のだと思うんですが、もしかしたら Quark のやつかもしれない。バージョン・アップして USB 接続になっています。メモリ・スティックのように見えますが、そうではありません。
Dongle という単語はオックスフォード辞書にも載っています。80年代にできた言葉で、語源は定かではないようです。