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アイリッシュ・ウイスキーの昨年の売り上げはパンデミックにもかかわらず大健闘

2021年6月1日付のアイリッシュ・タイムズ紙に、新型コロナウイルスによるパンデミックにもかかわらず、2020年のアイリッシュウイスキーの販売量はそれほど落ちなかったと言う記事が掲載されていました。

 

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アイリッシュウイスキーの2020年の販売量は1140万ケースで、これは2019年の1190万ケースに比べて0.4%低下しただけです。ウイスキーの販売量は伝統的にケース (case) で数えられます。1 ケースは 9 リットル。750ml 入りの瓶が12本分ということです。最近はレギュラー・サイズのボトルでも720mlだったりしますけど、計算としては1ケースが9リットルです。

 

旅行がほぼ不可能になったことで売り上げのかなりの割合を占めるデューティー・フリー/トラベル・リテールがほぼ壊滅状態だったし、バーやパブも長期間休業していたので、業界的にはもっと落ち込むのではないかと予想されていたようです。

 

アイリッシュウイスキー協会のウイリアム・ラベル氏: 「2020年の出荷量が1140万ケースを記録したのはアイリッシュウイスキー業界にとって素晴らしいこと。パンデミック中に可能だと当初考えられていた量を上回っている」。

 

デューティー・フリー/トラベル・リテールでの売り上げは、2019年は679,600 ケースだったのですが、2020年はたった25,600 ケース。96.2%の落ち込みでした。

 

ラベル氏: 「去年の段階では、パンデミック前の売り上げを回復するのに 3 ~ 4 年かかるのではないかと考えていた。しかし、今年中に回復することを現実的な目標とすることができると考えている」

 

アイルランド国内の売り上げは 591,000 ケースで横ばい。英国は13.5%増加して531,000ケース。ヨーロッパで他に販売量が増えた国はドイツが12%増、ポーランドが31%増、ウクライナが31%増、スウェーデンが21.2%増。ヨーロッパ以外ではナイジェリアが139%増 (ただし絶対量は少ない)。中国、日本、インド、ニュージーランド、オーストラリアでも販売量は伸びている。

 

トップ・ブランドはやはりジェムソン。2020年には760万ケースを売り上げた。これは前年に比べると8%減。続いてタラモア・デューで120万ケース (前年は144万ケース)。3位はブッシュミルズで744,900ケース(前年は822,300ケース)。4位に躍進したのがコナー・マクレガーのプロパー・ナンバー12。販売量は2倍に増えて292,500ケース。第5位はキルベガン、第6位はパディーでした。

 

アイルランド国内の売り上げでは、アイリッシュウイスキー全体では0.1%増。ジェムソンが254,000ケースで前年比1.6%増。ブッシュミルズが2位 (76,000ケース)。以下、パワーズ(74,000ケース)、パディー(48,000ケース)、タラモア・デュー(16,000ケース)と続きます。