昨日、ワクチンの予約がとれたという連絡が来ました。テキストがスマホに届きました。今週の日曜。場所はクロークパークです。ワクチンの種類はファイザー/ビオンテックのやつ。私としてはファイザーのがいいなと思っていたのでよかったです。
クローク・パークはもちろんゲーリック・フットボールとかの競技場ですけれども、コンベンション・センターのような役割もあって、屋内に会議室なんかもあります。
持参するものとしては、テキストが届いたスマホ、写真付きIDカード (免許証など)。マスクを忘れずに。時間には遅れないこと。ただし、5分以上前に来ないこと、だそうです。
アイルランドではワクチンを忌避する人は少なくて、80%から85%の人がワクチンを打ちたいとアンケートに答えています。これはまあ日本に比べてワクチンの危険性を煽るようなメディアが少ないというのが第一の要因だと思いますが、あと、アイルランドは医療サービスの選択肢が少ないですよね。というか、日本が特に医療へのアクセスが良いのですよね。日本のように患者にいろんな選択肢が用意されているのであれば、患者さんも知識を仕入れていい医療サービスを受けようという動機付けになりますけど、アイルランドのように医療サービスの選択肢が少ないのであれば、知識仕入れてもしょうがないのでお医者さんのいうことをとりあえず聞いておこうか、ということになるんではないでしょうか。
アメリカなんかはあの手この手のインセンティブを付けて、面倒くさがっている人にワクチンを打ってもらおうとしていますね。
たとえば、オハイオ州では、ワクチンを受けた人の中から抽選で5名様に100万ドルをプレゼント。約1億円ですよ。これは自分の健康について意識が高くない人でも打ちにいくモチベーションがうまれます。
Two weeks from tonight on May 26th, we will announce a winner of a separate drawing for adults who have received at least their first dose of the vaccine. This announcement will occur each Wednesday for five weeks, and the winner each Wednesday will receive one million dollars.
— Governor Mike DeWine (@GovMikeDeWine) 2021年5月12日
また、ビール醸造所にワクチン接種センターをつくって、注射の後にビールを1杯プレゼントというのもアメリカ各地でやっています。ネーミングが秀逸で「Shot & Chaser」。Shot には注射という意味と一杯の強い酒という意味がありますうから、Shot の後にビールをチェイサーとしてどうぞ、という言葉遊びになっています。
ツイッターのタイムラインに流れてきた太田聴雨という日本画家の「種痘」という1934年の作品。日本がに近代的な題材を採り入れた新鮮な絵ですが、コメント欄も、患者が腰かけている椅子はミース・ファン・デル・ローエの MR チェアではないかと目ざとい人もいれば、患者の帯留めを血染めの包帯と勘違いしている人とかいておもしろいです。
What a great piece.
— Roy Berman (@Mutantfroginc) 2021年5月13日
Vaccination, by 太田聴雨/Ota Chou, 1934. pic.twitter.com/xPqj2fZCKs