私は最近、夜ジョギングというか散歩をしています。だいたい iPhone の万歩計で 1 日 1 万歩歩くようにしています。
で、ベンバーブ・ストリート (Benburb Street) という今は LUAS が通っている通りがあるんですが、そこがだいたいお決まりのコースになっています。
昨日もそこを通りがかったら、3人が組んずほぐれつしてるんですよ。大声を出しているとかではないので、なんかじゃれ合ってるようにも見えました。
通りの反対側で立って見ている人がいたので、その人のところに行って、「あの人たちは大丈夫なのか」と声を掛けてみたのですが、その人もなんだかホームレスみたいな人で、返事が要領を得ないんですね。
で、まあ、じゃれ合っているのではない雰囲気だったので、いちおう警察に電話して来てくれるように頼みました。
それから、組んずほぐれつしている3人の近くに行って、「どうしたの?」と聞いてみたのですが、まあお取込み中なので返事はしてくれません。
抑えつけられているのが 60 代くらいの小柄なおじさん。言ったら悪いですけど、小汚い恰好をしています。彼からバッグを奪おうとしているのが40代ぐらいの男性。そばにその男性の連れと思われる同年代の女性がいます。この2人の服装も言ったら悪いですけど貧乏くさいです。
で、取っ手の部分をつかんでバッグの取り合いをしている状況。私も怖いので体で割って入るみたいなことはせず、そばで声を掛けていたんですが、3人は特に私に注意を払うわけではなくバッグの引っ張り合いを続けます。40代の男の方は、60代の男がバッグを盗んだんだ、と言っていたのですが、ほんとうかどうかはわかりません。
そのうち、おじさんの方が根負けして、40代カップルがバッグを奪って (または取り返して) 立ち去ったところで、パトカー登場。
そこに黒人のお兄さんも出てきて、この人はたぶん部屋の窓から取っ組み合いを見ていたんだと思いますが、カップルはあっちに行ったよ、とパトカーに指示を出して、パトカーが追いかけます。
おじさんもパトカーが来たことに勇気づけられてか、立ち上がってそっちの方向によろよろ歩いていきます。
で、クイーン・ストリートのあたりでカップルはパトカーに呼び止められて事情を聴かれています。そこから少し離れたところで、おじさんは1人の警官に事情を聴かれます。私と黒人のお兄さんはおじさんのそばに立っています。
そのあとすぐにパトカーが2台も来ました。
おじさんは酔っぱらっているのか英語がしゃべれない外国人なのか、それとももともとそういう不自由なところがある人なのかわからないのですが、何を言っているのかほとんどわからないんですね。で、名前はどうもジュリアンさんということらしいのはわかりました。
私と黒人のお兄さんもちょっと話を聞かれて、住所・名前・電話番号・生年月日をメモされて、もういいですよ、ということでその場を離れました。なので、結局あのバッグはおじさんのものなのか、カップルのものだったのかはわかりません。なんか詳細に聞きたいことがあれば電話がかかってくるんでしょう。
カップルの方も素直に事情聴取に応じていたので、やましいところはなかったのかもしれません。かといって、おじさんの方も自分のものじゃなければあそこまで必死にバッグにしがみついていたかなあ、とも思うし。バッグは女物だったような気もするし。すごくヌルっとした事件でした。