本棚の中からイギリスの『The Face』という雑誌の 1993年4月号が出てきました。懐かしい。日本の新進クリエーターたちの特集号です。「After the Bubble: Japan’s New Generation」と表紙には書いてあります。
この雑誌は、グラフトン・ストリートの南の端にあるバス・ストップというコンビニで買ったもの。この店はいまも存在します。この頃、その近くに住むジョンさんという人とランゲージ・エクスチェンジをしていて、そのときに買って持って行って一緒に読みました。
表紙は、「花ちゃん」という芸妓さん。検索してみたところ、本名は中島花代さん。現在は「花代」名義で写真家として活動していて、Wikipedia に項目も立っている。
ゴルチエのモデルをするなど、テレビ・音楽・アートなどで多彩な活躍をしてこられているようです。
花ちゃんのほかに記事に取り上げられているのは、まず俳優の髙嶋政宏さん。映画『ZIPANG』のチラシが一緒に掲載されている。
それから、イワモトケンチさんと北村信彦さん。
イワモトケンチさんは映像作家・イラストレーター。1990年頃に『菊池』という映画が話題になったのを覚えています。いまは、CMの世界にいらっしゃるみたいですね。たとえば、スージー甘金さんと組んで、広島にある商業ビル施設のセールの広告を毎シーズンやっているみたい。
北村信彦さんはヒステリック・グラマーのデザイナー。ファッションに関しては私はまったくわからないので知らないのでお名前のご紹介だけにしておきます。
次は、ウチヤマ・カツヨシさんとアンドウ・シゲキさん(漢字表記わからず)。大手の広告代理店に勤めるグラフィック・デザイナーだそうです。検索してもそれらしい人は出てきません。
右側のページは東京在住の英国人デザイナー、クリス・ネメスさんの話題。写真はソガベ・ヨウコさんというモデルさん。このお二人も検索に引っかかってきません。
続きまして、下條ユリさんとヤマシタ・ユウジさん。下條さんはイラストレーターで、小沢健二の「犬は吠えるがキャラバンは進む」のジャケットをデザインしたりしていました。
ヤマシタ・ユウジさん (漢字表記わからず) はナイト・クラブのインテリア・デザインをする会社の人だったらしいです。
右側のページは「The Bodi-cons」と書いてありますね。平野ノラさんみたいな人がいっぱいいます。
最後のページ。彫師の Sagi さん。検索の仕方が悪いのかもしれませんんが、検索しても最近の情報は得られませんでした。
右側のページはファッション・デザイナーの山本隆生さん (のデザインした服を着る 3 人のモデル) とアーチストの ShojonoTomo さん。
山下隆生さんを検索すると、「1990年代にブレイクした「ビューティービースト」が復活」という記事が出てきまして、このビューティービーストでデザイナーを務めていたのが山下さんのようです。(さきほども書きましたが、私はファッションについてまったく何もわかっていません)。
ShojonoTomoさんは現在もご活躍のようです。
ジョンさんとのランゲージ・エクスチェンジという個人的な思い出もありますし、90年代日本のサブカルチャーも懐かしい。ここに登場した皆さんも、ほぼ全員が50代を迎えていますからね。ジョンさんはその年のうちに高知に行ったはずなのですが、元気にしているでしょうか。『The Face』は、紙の雑誌としては2004年に廃刊になりましたが、2019年になってオンライン・マガジンとして復活しているようです。
