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イギリスとアイルランドが共同で2030年 FIFA ワールドカップの開催に名乗り

 

アイルランドとイギリスが共同で 2030年の FIFA ワールドカップの開催に名乗りを上げることが政府から発表されました。

 

 

www.irishtimes.com

 

 

 

アイルランド北アイルランドイングランドスコットランドウェールズの 5 協会も共同声明において、大会開催に向けての支援を発表。

 

観光/文化/芸術/ゲールタクト/スポーツ/メディア省 (長い名前ですね) がUKとの共同開催の実行可能性について検討し、今後数か月間で開催提案書を煮詰めていくとのこと。

 

共同開催の案が最初に明らかになったのは、月曜の夜。英国サン紙によるボリス・ジョンソン英首相のインタビューで。

 

リシ・スナック英財務大臣は、開催に向けて 250万ポンドの予算を計上する模様。

 

 

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今日の朝には「ワールドカップ英愛共同開催について知っておくべきこと」という記事もアイリッシュタイムズのWebサイトに掲載されました。

 

www.irishtimes.com

 

この記事によりますと、共同開催については非公式に数年前から両政府間で話し合われていたようです。

 

ワールドカップ本大会の参加国は、2026年から48か国に拡大されます。これにより、試合数は80に増えます。この年のワールドカップは北米で行われ、米、カナダ、メキシコの共同開催。したがって、最近ヨーロッパ (ロシア、ドイツ、フランス) で行われた大会 (参加国は32)より規模が大きくなるわけです。

 

さて競合する国はどこか、という問題。今のところ4つのグループが開催の意図を示しています。2つがヨーロッパ、1つが南米、1つがアフリカ。ほかにも出てくる可能性あり。

 

ヨーロッパは、ブルガリア/ギリシャ/ルーマニア/セルビアのグループと、スペインとポルトガルのグループ。UEFA としてはヨーロッパからは1つのグループに絞って応援したいところだが、英愛も名乗りを上げたので、それはちょっと難しくなったか。でも、欧州選手権開催のバーターで出馬を取りやめてもらうことで、一本化できる可能性もあり。

 

どちらにしても強敵はウルグアイ/アルゼンチン/パラグアイ/チリの南米グループ。アフリカはモロッコを中心に北アフリカでの開催を目論んでいるが、政治的な意義は見いだせるものの、財政的に弱い。

 

この記事を書いたエメット・マローン記者によると、イギリスとイルランドが開催権を勝ち取る可能性は十分にあると。まず、イングランドはサッカー発祥の地というプライドもあるし、競技場などのインフラも揃っている。そこに、スコットランドウェールズ北アイルランドアイルランドが加わることで特色が出せるし、政治的な意義も見いだせるだろうとのこと。

 

開催に向けての正式なキャンペーンは2022年に始まり、2024年のFIFA総会で開催地は決定されます。

 

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さて、開催権を獲得するためのキャンペーンにいくらぐらいかかるかということですが、ちなみにイングランドは2018年のワールドカップに立候補して2300万ユーロを使い、2票しか獲得できなかった。オーストラリアは2022年の大会に立候補し、イングランドの半分ぐらいのお金を使って獲得したのは1票。しかし、このときの開催地決定プロセスでは腐敗が横行していた。FIFAはいちおう腐敗を取り除こうと努力している。それでも、多額の投資が必要と (金額は明確にせずに) 記事には書かれています。

 

開催することでどのようなメリットがあるのか、ということですが、FIFAは北米での大会での収益は合わせて 50億ユーロと見ています。そして、開催する3か国にはそれぞれ約5000万ユーロの収入があるのではと。でもまあ記事には、これは楽観的な数字だろうと書かれています。

 

そしてもちろん開催国にはファンが訪れるということで観光収入があります。それから、もちろんW杯を開催したという名誉も手に入りますね。

 

いや、これ、ほんとうに実現すると面白いことになりそうです。

 

追記: 2番目の記事には読者のこんなコメントが付いています。

 

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「その頃までにはロックダウンをレベル 4 に下げとかないといけないね」(笑)

 

 

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