昨日の土曜日ですが、ダブリンでロックダウンに反対するデモが行われて、一部が暴徒化し、3人の警官が負傷したそうです。そのうち1人が病院に運ばれて手当を受けました。警官の至近距離から花火が発射されたそうです。
デモは昨日の午後の早い時間にセント・スティーブンス・グリーンで始まりました。2時からの予定だったのですが、その随分前から多くの人が集まっていた模様。参加人数は数百人。もちろんデモが行われる情報を警察はつかんでいて、セント・スティーブンス・グリーンは閉鎖されていたようです。
Large Garda presence for anti-lockdown demonstration in St Stephen’s Green pic.twitter.com/gKxb38SAeu
— Ronan McGreevy (@RMcGreevy1301) 2021年2月27日
警察はデモ隊が拡散しないようにバリアを張っていたのですが、抗議者たちはそのバリアを押し始め、それを止めようとする警察との間で押し合いへし合いが続きます。国民党 (アイルランドの小規模極右政党) が配ったアイルランド国旗を振る人もたくさんいました。
ほとんどの抗議者はマスクをしておらず、1人の参加者はこう叫びます。「You’re a f**king scumbag. This is our country not yours.」
20分ほどにらみ合いが続いたあと、デモ隊は GPO に向けて移動し始めます。このため、Luas のグリーン・ラインは運休。
GPO の入り口のところで1人の女性がアイルランドの独立宣言の録音を流します。
花火を発射した人はまだ捕まっていないそうですが、ビデオなども残っているので、捕まるのは時間の問題のようです。
ガーダ・コミッショナー (警察の一番偉い人) のドリュー・ハリス氏は、このデモに参加した人の多くは、反ワクチン、反マスク、反ロックダウンの集団や極右集団に属している人々や、騒ぎを起こしたいだけの人だったとしています。
また、ハリス氏は、「これらの集団は主流の集団ではない。社会の大部分の人々は規制を遵守し、Covid-19を抑え込むためにできるかぎり規制の範囲内で暮らしを営んでいる」
彼は、当初は極左の集団もいる可能性について話していたのですが、極左集団が参加していたという証拠はない、としています。
ミホール・マーティン首相の声明「Covid-19の制限が継続しているにもかかわらず、大勢の人が集まったことは、このパンデミック中に多くな犠牲を払った人々に対する敬意がまったく欠けていることを示している。また、この難しい状況で社会を守っている警察に対する暴力的な振舞いや攻撃を私たちは許さない」