最近、ハッシュ・パピーのサドル・シューズをよく履いています。学生時代に買ったものを履き潰し、20年前に岡山で同じものを買い直しました。たぶん2万円近くしたと思います。
ロックダウンの始まった去年の春ごろからよく散歩しているのですが、たまたま 2 足の運動靴がほぼ同時にダメになってしまい、そうだ、長く履いてなかったハッシュ・パピーを使えばいいじゃないかとなったわけです。まあ散歩用の靴ではないですけど、慣れれば平気ですね。古い靴ですし、まあいいかと。
ハッシュ・パピー (Hush Puppies) はアメリカの靴の会社で、ウルバリンという会社の子会社。ウルバリンが軍靴用に豚の皮革の新しいなめし方を開発し、それを応用した一般向けの靴のブランドとしてハッシュ・パピーが生まれました。スウェードを使ったデザインが特徴です。
このサドル・シューズもスウェードの部分とサドル型のパネルの部分の対比がクラシックでいいですね。茶色の濃淡のツートンが落ち着いた雰囲気を醸し出しています。パネルの部分に施されたブローグ風のデコレーションも素敵です。
ハッシュ・パピーズの靴は、日本では大塚製靴が権利を獲得して製造販売していました。私の靴のソウルにも「Otsuka made in Japan」と書かれています。
大塚製靴の Web ページを見てみますと、ハッシュ・パピーの記述がなくて、今も関係があるのかどうかわかりません。2018年に大塚製靴が「ハッシュ・パピー」60周年記念モデル発売という記事がありますので、少なくともそれまでは関係があったようです。
いま履いているサドル・シューズがダメになったら、また新しいのを買いたいなあなどと思って、楽天市場などで探してみたのですが、同じモデルは見つかりません。発売停止になったのかな。もしそうだとしたら残念。
ハッシュ・パピーという会社がどこから名前を取ったのかわかりませんが、アメリカ南部にはハッシュパピー (Hushpuppy) という食べ物があります。
これは、コーンミール (トウモロコシを挽いて粉にした食品) を小さく丸めて油で揚げた料理。これを与えて食べさせると、うるさく鳴いていた犬が黙るということから名づけられたらしいです。