昨日(12/29)、アイルランドでもコロナ・ワクチンの接種が始まりました。最初にワクチン注射を受けたのは、アニー・リンチさん(79)。
リバティーズ地区で生まれ育ち、ドリムナで暮らし、現在はセント・ジェームズ病院の敷地内にある施設に入っているとか。子供が3人、孫が10人、ひ孫が3人いらっしゃいます。ご主人は昨年亡くなられています。
リンチさん:「皆さんと同じように、私もワクチンを待ちかねていました。希望の光が見えたように思います。希望の光はすばらしいこと」。
接種を受ける前にリンチさんはHSEのワクチン・リーフレットと、ワクチン製造元の詳細な説明を受け取りました。リンチさん:「事前にすべてを詳しく説明してもらいました」。
一方で、イギリスで最初にワクチンを受けたマーガレット・キーナンさんは、無事2回目の接種を済ませたそうです。
最初にワクチン接種を受ける人って、メディアの注目が集まりますから、政府の方も割と戦略性をもって人選すると思うんですよね。ワクチンに対する抵抗感を和らげて、接種率を高めたいわけですから。この人も受けてるんだったら、私も受けよう、と思わせるような好感度の高い人を選ぶはずです。
左がイギリスのマーガレット・キーナンさん(90歳)、右がアニー・リンチさんです。並べてみると、イギリスとアイルランドで、「何が共感を呼ぶか」の基準が異なるような気がしませんか。キーナンさんは一言でいうと「気品」、リンチさんのほうは「ざっくばらんさ」「気取りのなさ」ではないでしょうか (二言になりましたが)。このへんも面白いところ。
さてさて、アイルランドは1日の新規感染者数が1546人になりました。これは新記録。これを受けて、どうやらロックダウンが例外なしのレベル5になりそうです。現在は、レベル5に一部例外ありという状況ですが、営業できていた不要不急のお店も閉まり、県内では自由に移動できていたものが半径5km以内に制限されます。たぶん、ジムも閉まるんだろうなあ。政府関係者が今日(12/30)の午後に集まって検討するそうです。
