アイルランドでも新型コロナ・ワクチンの接種が今日 (12/29) から始まります。
ワクチンが提供されるのはダブリンのセント・ジェームズ病院とボーモント病院、コーク大学病院、そしてゴルウェー大学病院。ダブリンのリバティーズ地区で育った79歳のアニーさんという女性が最初の接種者になることがきまっているようです。今日の午後 (1 時半ごろ)に接種が行われるそうなので、メディアなどで大きく取り上げられることでしょう。
ワクチン・タスク・フォースの責任者であるブライアン・マクレイス教授:「これは極めて重要な日となる。これは複雑なプロセスの始まりであり、酷かった時期の終わりの始まりである」
認可されたワクチンはファイザー/ビオンテックが開発したもの。現在国内には10,000回分 (1人に2週間ほどをいて2回注射する必要があるので5000人分) 未満しかないそうですが、今日中に30,000回分が届く予定だとか。
1月から2月初旬にかけては週に40,000回分が提供される手筈になっています。
モデルナ社が開発したワクチンも1月初めには認可される可能性があり、そうなりますと、2月の終わりには 300,000 回分がアイルランドに届きます。
ファイザー/ビオンテックとモデルナのワクチンが難しい点は、かなりの低温で輸送/保存しないといけないという点です。マクレイス教授によれば、アストラゼネカ社のワクチンが利用可能になれば、状況が大きく改善すると。アストラゼネカ社のワクチンは超低温で保存する必要はないからです。
老人ホームやケア・ホームの住人やスタッフ、計70,000人に対しては、2月の終わりには2回のワクチン投与を終えることができそうです。
前にも書きましたが、アイルランドでワクチンを打つ順番は以下のようになっています。
65歳以上の長期療養施設入院者
患者と接する最前線の医療関係者
70歳以上の一般の人(高齢者から)
患者と接しない医療関係者 65-69歳(既往症のある人から)
エッセンシャル・ワーカー (細かい定義は未定)
18-64歳で既往症のある人
18-64歳で長期療養施設入院者
18-64歳で自己隔離や社会距離戦略が難しい場所に住む/働く人
リスクに晒されることを避けられないエッセンシャル・ワーカー(流通等)
小中高校/保育園等の教育機関で働く人
残りの55-64歳 社会にとって重要な仕事(大学教員/娯楽/製造業等)
残りの18-54歳 未成年と妊娠女性
8月までには、希望する人の全員がワクチン接種を受けることができるようです。私も順番が回ってきたら打ちたいと思います。