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クリスマスに家族が集まったときに避けるべき10の話題

 

「クリスマスに家族が集まったときに避けるべき10の話題」という記事がアイリッシュ・タイムズ紙に掲載されていました。

 

家族といえどもそれぞれ別の人生を歩んでいるわけですから、いろいろ意見の違いもあるでしょう。親しき仲にも礼儀あり。クリスマスぐらいは楽しく過ごしたいですからね。喧嘩にならないために避けるべき話題をおもしろおかしく、皮肉たっぷりにリストにした記事です。

 

www.irishtimes.com

 

1. コロナのエチケット。

 マスクを付けるべきだとか付けないべきだとか、ソーシャル・ディスタンスが足りないとか。コロナのエチケットについては神経質な人とおおらかすぎる人の間で対立が起きがちです。

 

2. 寒中水泳

 アイルランドではクリスマスに寒中水泳をするというのが、ここ40年くらいのトレンドなんですね。それで、寒中水泳する人はすごくそのことを誇りに思っていて、知らず知らずのうちに寒中水泳しない人を見下すような雰囲気を漂わせたり、しつこく人を誘ったりすることもあるようです。

 

で、寒中水泳する人はだいたいドライローブっていうのを着てるんですよ。これは商品名なんですけど、体をすっぽり覆うようなコートです。ぶかっとしているので、これを着ておいてその中で着替えをするなんてこともできるようです。このドライローブは乾燥機にかけてはいけないんですが、実家のお母さんが間違えて乾燥機にかけて喧嘩になったりするかもしれません。

 

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ドライローブ

 

3. ワクチン

 コロナに限らずワクチンを接種するかどうかは激しい意見の対立があります。アイルランドでは5人に1人がコロナワクチンの接種を受けたくないと考えているそうです。

  

4. アームチェア感染症

 感染症について勉強したこともないくせに、コロナ感染の対策と今後の予想などについて延々語る人。これはうんざりします。

 

5. イギリス叩き

 いやあ、これは毎年のことですが、今年はブレグジットという要素が加わりますからね。ビートルズBBC、『ダウントン・アビー』、缶詰めの食品、EUに対して税金の問題で連帯してくれたこと、ジョージアン王朝時代の様式美、ミスター・キップリングのフレンチファンシーズ (お菓子) など、イギリスもアイルランドにいろいろと素晴らしいことをしてくれたんだから、もう少し優しい目で見てあげましょうよ、という人と、ブレグジットでイギリスが混乱に陥っているのを特等席で見ていられるのはよかったなあ、という人の間で争いになるようです。

 

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6. PUP 給付金

 PUP というのは Pandemic Unemployment Payment の略。コロナのせいで営業を停止した飲食店等で働いていた人に政府から支払われる休業補償金です。おれの税金を使って楽しやがってという人と、いやパブは休業を余儀なくされたんだからしかたないだろ、という人との間で争いになるそうです。前者の立場の人は少ないと思いますけどね。表で言わないだけで、親しい間柄の中ではそういう本音が出てきたりするのかしら。

 

7. 『ノーマル・ピープル』

 『ノーマル・ピープル』は今年とても話題になったBBC/RTE/Huluのドラマ・シリーズ。アイルランドが舞台で、家庭環境の違う若い2人の恋愛を描いた現代劇。

 

アイルランド社会は今、このドラマは冗長で、自己満足的で、お色気満載のメロドラマだと思っている人と、同じように思っているけどそれでも好きだという人の2つのグループに深く分断されているそうです。

 

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8. 不要不急の旅行

 オーストリアにスキー旅行に行きたい、みたいな話。一見たわいのない話題ですけど、実は奥が深い。「ヨーロッパのコロナの震源地はオーストリアのスキー・リゾートだっただろう」という話から始まり、リスク緩和策に関する意見の相違、ひとりよがりの道徳観の押し付け合い、中産階級的特権意識の発露、兄弟間のマウンティング合戦などが混ざり合い、9か月にわたって生活が制限されてきたことによるストレスが加わって、収拾がつかなくなる恐れがあるそうです。

 

9. 政治家の産休

 ヘレン・マッケンティーという国会議員が今月初めに妊娠したことを発表したんですが、アイルランドの国会議員には産休という制度がないようなんですね。これはいままさにホットな話題なのです。

 

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 ヘレン・マッケンティー

 

10. クリスマスのミサ

 精神的な価値も大事にしている人だと思われたいためにクリスマスのミサに出かけることを吹聴する人と、「普段に日曜日にはミサに行かないくせに、年に一回レノン・コートニーのコートを見せびらかしたいだけじゃないか」と思う人の間で争いになるようです。

 

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