たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

色砂絵のテキ屋

小学校低学年のころ、私は高知市内に住んでいました。1960年代の終わりごろです。通学の途中に小高坂 (こだかさ) 小学校という私が通っていたのとは別の小学校があったのですが、その小学校の前の道に、週に一度、色砂絵のテキ屋が露店を出していました。

 

色砂絵のことをふと思い出して、インターネットで検索してみたんですが、ほとんど情報が出てこないんですよね。ですので、記録という意味も込めて、私が覚えている限りで書いてみたいと思います。ちなみに、私たちは砂絵と呼んでいたのですが、砂絵というといろんな種類が思い浮かびますので、ここでは色砂絵ということにさせていただきます。

 

まず、色砂絵とは何かを説明しまが、紙の上に筆を使って液体の糊を塗り、その上に色の付いた砂を振りかけて絵を書くのです。紙は一万円札よりも少し大きいくらいの長方形で、材質は色紙と同じものだったと思います。記憶では、色紙 (しきし) と同様に金色の縁が付いていました。糊は透明で、いわゆる液体のりよりも粘度が低く、薬瓶のようなガラス瓶に入っていました。色の付いた砂と言うのはほんとうの砂ではなくて、たぶん人工の砂状の素材に色を付けたものだと思います。色ごとに小さな透明のビニール袋に入っています。ちょっといい喩えが思い浮かばないのですが、サイズとしては小分けした砂糖の袋ぐらいかな。

 

うろ覚えなのですが、仕組みは確かこんな風でした。まず、色紙、糊、筆、色砂の袋をいくつか購入します。おうちに帰って頑張って砂絵の作品を作ります。テキ屋のおじさんは毎週決まった曜日に店を構えますので、そのときに自分の砂絵を持っていきます。その作品の出来をおじさんが判断して、いい作品には色砂の袋を 5 つぐらいくれて、できの悪い作品には 1 つだけくれます。作品はおじさんがキープして、返却してはくれなかったと記憶しています。

 

私はほんとに絵の才能がなくて、平面的な絵しかかめませんでした。もらえる袋はいつも 1 つです。当然、夢中になることもできなくて、すぐにやめてしまいました。

 

だけど、才能のある子って、本当にすごい作品を作ってくるんですよ。立体感のあるゴージャスな絵です。上手い人は楽しいだろうな、と思います。

 

テキ屋のおじさんは、地べたにゴザみたいなのを広げて、そこに商品や商売道具を並べていました。おじさんは椅子に座っていたんだろうな、たぶん。おじさんは普通の人で、私の記憶の中ではランニングを着ています。縞のシャツを着てベレー帽を被っているとか、そういうことはありませんでした。

 

私自身はすぐにやめてしまったので定かではないのですが、テキ屋がでていた期間は 3 か月とか、そんなに長くなかったような気がします。

 

ちょっと懐かしくなったので書いてみました。同じような体験をされた方がいらっしゃいましたら教えてください。

 

Wikipedia で「砂絵」の項を見てみたんですが、江戸時代にはリクエストに応じて砂絵を描く大道芸人がいたようです。

 

あと、私は香川県西部の出身なのですが、あのあたりの人にとっては、砂絵というと観音寺市琴弾公園銭形砂絵なんですよ。縦122メートル、横 90メートルという巨大なものなのですが、江戸時代に作られたらしいということはわかっているものの、何のために作られたのか、はっきりしたことがわかっていないという謎めいた砂絵です。

 

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