金曜夜にレオ・バラッカー首相のスピーチがあり、5月18日(月)に予定どおりロックダウン解除に向けての第一段階に移行することが発表されました。
たとえば、以下のような活動が許可されるようになります。
- 自宅から5km以内で4人までの家族または友人と屋外で会うこと
- 建設業や造園業など、屋外での仕事
- ハードウェアの小売店の営業 (ホームウェアの店は入らない)
いずれも、ソーシャル・ディスタンシングの基準を守ることが条件です。
状況によっては予定どおり第二段階に進めない可能性があること、また逆戻りする可能性があることも注意書きとして添えられています。
そして、マスクです。アイルランド政府はフェイス・マスクではなくフェイス・カバーという言い方をしています。マスクが医療関係者に優先的に回るようにという配慮ですね。上にリンクを張ったアイリッシュ・タイムズの記事でも Mask という単語は1回もでてきません(Coverings という単語は9回出てきます)。
今回、政府は公共交通機関や込み合った屋内でフェイス・カバーを着用することを推奨しました。ただし、フェイス・カバーは魔法の楯ではない、ソーシャル・ディスタンシングや手洗いの方が重要と強調しています。
バラッカー首相は北アイルランドの首脳陣や英国のジョンソン首相にも電話連絡で状況を伝えました。グレート・ブリテン島からアイルランドに入ると14日間の隔離が要求されているのですが、これはまだ継続するとのこと。
それから、将来のある段階で増税が必要となる可能性にも言及したとか。いやーん。
バラッカー首相は、「今日のアナウンスメントは希望の光となるだろうが、祝福するのは早い。道のりは長く、紆余曲折もあるだろう」とスピーチしています。一国の首相たるもの、このくらいのポエムは照れずに言えないといけませんね。さすがです。
さて、パンデミックが収束した後、パンデミック前とまったく同じ生活が戻ってくるかと言うと、そうじゃないかもしれないということで、アイルランドでは「New Normal」などという言葉をよく聞くようになりました。日本では「新しい生活様式」と呼んでいるようですね。
先日、ツイッターを見ていたら、ポーランドに住むポーランド人のツイートが私のタイムラインに流れてきました。
Toyota Poland banned handshakes and suggests Japanese bow instead. I was thinking it's a good joke until the man at the reception actually bowed. pic.twitter.com/EVYkvNSupk
— Hubert Łępicki (@hubertlepicki) 2020年5月8日
「ポーランドのトヨタが挨拶のハンドシェイクをやめて日本風のお辞儀にするっていうので、冗談だろ、と思ってトヨタのディーラーに行ったら、レセプションの男がほんとうにお辞儀してきて真実と悟った」っていうツイートなんですが、いやあ、これはNew Normal感がすごい、と思いました。礼をする柔道家のイラストが味を出しています。