地方のオークションに参加するときは、ほとんどの場合、現場にはいかずにオンラインでカタログだけ見て入札するんですよね。ですので、買ってみたら思っていたのとちょっと違う、みたいなことはあります。今回はそういう失敗アイテムをご紹介します。
最初は、Taaffe & Coldwells という会社のシャツのお店。たぶんワイシャツのお店じゃないかと思うんだけど。
いや、しかしこれはひどい。絵柄が全部退色して真っ白になっているでしょう。まさか、もともとこういうデザインだったとも思えないので。これは、現地に行ってた、行っていなかったの話ではないですね。写真で見たらわかる話なので。
その頃、ちょうどホウロウ看板の本を購入したばかりで、その表紙にマンシングウェアの看板が描かれていたんですよね。その看板が良かったので、それがちょっと頭に残っていて、つい入札してしまったのだと思います。しかも大きいんですよ。今はタンスのうしろに隠しています。ハンマー・プライス90ユーロ。
マンシングウェアは今はいい感じのブランドになっていますけど、もともとは男性用下着の会社なんですよね。
パブによく行かれる方なら、このパブミラーはどこかで見かけたことがあると思います。なんという工法か知りませんが、金色、緑、こげ茶でシックにまとめた色づかいが素敵です。写真ではよくわかりませんが、ミラーには透かし模様のように大麦やシャムロックも描かれています。凝ったデザインなんですよ。
絵葉書にも使われています。こちらは私が持っているミラーよりも随分大きなものですが、デザインはほぼ同じです。
これの失敗点は、写真を見ればわかるとおり、割れてるんですね。向かって右から3分の1ぐらいのところに縦に大きく割れています。
ガイドプライスが安かったので何か欠陥があるのだろうなと思いましたし、カタログの写真を見ても割れてるような感じだったんですが、えいやーと思って入札したら落札できてしまいました。まあしょうがありません。ハンマー・プライス170ユーロ。
それから、昔の広告のレプリカの商品で、年代物に見えるようにわざとサビ、汚れ、焼けなどを印刷しているものもあります。Vintage-styleと書いてあったらこれです。ヴィンテージじゃなくて、ヴィンテージのスタイルですから。もちろん悪意があって作っているわけではなくて、もともとそういう新品の商品として売られていたものです。
これはカタログを見ただけではわからないので、どうしても確かめたければ、電話をすれば教えてくれると思います。現地に行っても、けっこう近くで見ないと当時ものかレプリカかはわからないと思います。触ったり、裏を見たりすれば一発でわかりますが。ぴかぴかですべすべの金属なので。ハンマー・プライスは、カドベリーのココアが42ユーロ、ラレーの自転車が28ユーロ。