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アイリッシュ・タイムズの映画評論家が選ぶアイルランドの映画ベスト50 (前編)

アイリッシュ・タイムズの映画評論家であるタラ・ブレーディとドナルド・クラークが選ぶアイルランドの映画ベスト50という記事が掲載されていたのでご紹介します。

 

www.irishtimes.com

 

何が「アイルランドの映画」かというのは議論が分かれる点ですが、2人の批評家はここでは緩めに捉えているようです。アイルランド人が数多く関与している、かなりのアイルランド資本が入っている、などはアイルランド映画にカウントされます。

 

しかし、外国の制作会社がアイルランド以外の場所のシーンを撮影するのにアイルランドのロケーションを使っただけのものはカウントされません。たとえば、『プライベート・ライアン』(ノルマンジーのシーンをウェックスフォードで撮った)や『寒い国から帰ったスパイ』(ベルリンの壁のシーンをスミスフィールドで撮った)はカウントされません。

 

舞台がアイルランドというだけではここではアイルランド映画の資格を得ることはできません。たとえば、イギリスの制作会社がマン島で撮影した『ウェイクアップ! ネッド』やリバプールやシェフィールドで撮影された北アイルランド紛争の映画『’71』もカウントされません。

 

また、このリストでは、映画館で公開する目的で製作された、長さが70分以上の映画を「長編映画」の定義としています。したがって、全編をアイルランド語で撮影した最初の長編映画と言われるボブ・クインの『Poitín』はこのリストから残念ながら除外されました。

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映画に付けられた順位は、その時点でのいわば「気分」に左右されたものであり、1時間後または1時間前には変化していたかもしれないことを編者は認めている。

 

それでは始めます。

 

 

50位: Korea (1995、カハル・ブラック監督)。Korea というタイトルは、主人公がアメリカに移民した後、志願して朝鮮戦争の戦場に赴くからです。私は見てない。

 

49位: Cardboard Gangsters (2017、マーク・オコナー)。ダブリンのギャング映画。見てない。

 

48位: ダブリン上等! (2003、ジョン・クローリー)。ダブリンが舞台の犯罪ブラック・コメディ。コリン・ファレルキリアン・マーフィー、コルム・ミーニーなど出演。見た。

 

47位: Snap (2010、カーメル・ウィンターズ)。偏執的なティーンエージャーが子供を誘拐して。。。見た。

 

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46位: Kisses (2008、ランス・デイリー)。クリスマスに街をさまよう家出少年少女の淡い恋。見た。日本人のバスカーの役を探しているといわれてオーディションを受けにいって落ちました。

 

45位: Good Favour (2017、レベッカ・デイリー)。隔絶された小さな宗教コミュニティに迷い込んだ傷だらけの男。彼は救世主なのか、それとも不吉な何かなのか。見てない。

 

44位: Saviours (2007、リアム・ノーラン/ロス・ウィテカー)。ダブリンのボクサーのドキュメンタリー。見てない。

 

43位: Kings (2007、トム・コリンズ)。ロンドンに移民したアイルランド人の物語。『The Kings of the Kilburn High Road』という戯曲の映画化。アイルランド語が使用されているので、アカデミー賞外国語映画賞のエントリ作品となった。見てない。

 

42位: Hush-a-Bye Baby (1989, マーゴ・ハーキン)。北アイルランドのデリーが舞台。計画しない妊娠をした女性が主人公。強権的な父親との軋轢。シネード・オコナーも出ているらしい。見てない。

 

41位: The Secret of Roan Inish (1994、ジョン・セイルズ)。あざらしが人間に変身するとか、そんな感じのファンタジー/マジック・リアリズムのストーリー。ドネゴールを旅行しているときに、ロケしていた。見てない。

 

40位: Shadow Dancer (2012、ジェイムズ・マーシュ)。自分の子供を守るために MI5 との取引で密告者になることを選んだ IRA メンバーの女性が主人公のドラマ。見た。

 

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39位: Maudie (2016、アイシュリング・ウォルシュ)。カナダの素朴派のアーチストであるモード・ルイスの伝記映画。見た。

 

38位: Silent Grace (2001、ミーヴ・マーフィー)。アーマー刑務所での女性囚人の闘争と生き残りの物語。見てない。

 

37位: イン・アメリカ/三つの小さな願いごと (2002、ジム・シェリダン)。アイルランドからのアメリカに移民した一家の物語。1980年代が舞台。シェリダンの半自伝的映画。見た。

 

36 位: ザ・コミットメンツ (1991、アラン・パーカー)。アイルランドの映画で何が一番好きかと聞かれたら、たぶんこれを挙げる。何回も見た。

 

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35位: Flight of the Doves (1971、ラルフ・ネルソン): リバプールの子供2人が家出してゴルウェイに行く映画らしい。見てない。

 

34位: The General (1998、ジョン・ブアマン)。アイルランドの有名なギャング、マーティン・カハルの実話に基づく映画。マーティン・カハルは1994年にラネラで射殺されたのだが、その頃、私はラネラに住んでいた。見た。

 

33位: Waveriders (2008、マーゴ・ハーキン)。アイルランドとサーフィン。アイルランド西部はいい波が来るということでサーフィンも盛んです。アイルランド系ハワイアンのジョージ・フリースの話なども。ドキュメンタリー。見た。

 

32位: The Revolution Will Not Be Televised (2003、キム・バートリー、ドナカ・オブリアン)。ベネズエラチャベスに対する2002年のクーデターに関するドキュメンタリー。見てない。

 

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31位: Gaza (2019、ガリー・キーン、アンドリュー・マコネル)。ガザに住むパレスチナ人のドキュメンタリー。見た。

 

30位: ブレンダンとケルズの秘密 (2009、トム・ムーア、ノーラ・トゥーミー)。9世紀のアイルランドを舞台にしたアニメ。アカデミー長編アニメ映画賞ノミネート。見た。

 

29位: 12月の花嫁 (1991、サディウス・オサリヴァン)。20世紀初頭のアイルランドの田舎が舞台。自由に行きたい若い世代と因習とのせめぎあい。見てない。

 

28位: ブラディ・サンデー (2002年、ポール・グリーングラス)。1972年に北アイルランドのデリーで発生した血の日曜日事件をドラマ化した映画。見た。

 

27位: Garage (2007、レニー・エイブラハムソン)。田舎町でガソリンスタンドの店員として働く学習障害のある男の物語。見た。

 

26位: The Image You Missed (2018、ドナル・フォアマン)。監督の父親(この人も映画監督)に関する話と北アイルランド紛争の話をからめた、少し変わったドキュメンタリーらしい。見てない。

 

(後編に続く)

 

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