最近よく見るYoutubeチャンネルをご紹介します。
まず、Paolo from Tokyo (パオロ・フロム・トーキョー)。
日本に住んでいる英語ネイティブの人が、英語で日本の情報を発信するというスタイルのチャンネルの中ではいま一番好き。
特に良いのは、普通の日本人の一日に密着するシリーズ。サラリーマン、OL、主婦、大学生、ラーメン店主など。中にはコスプレイヤーなど、海外の日本好きの人向けサービス回もありますが。
一般的にいって、海外に行くのってリアル・テーマパークに行くみたいなものだと思うんですよ。ハウステンボスはテーマパークで、オランダに実際に行くのがリアル・テーマパーク。
日本から英語で発信している Youtuber の動画は、テーマパークで遊べて楽しいよー、という内容が多いのですが (それが悪いわけではありません)、普通の日本人に密着の動画は新鮮だと思いました。
チャンネル主のパオロさんは、たぶんアメリカ人。名前からするとヒスパニックの人だと思うけど、顔立ちを見ると東アジアの血も入ってそう。(2020/10/03追記: パオロさんはフィリピン生まれで、3歳のときにアメリカに移住したそうです)
彼の語り口はとてもソフトで気取りがない。ある種の腰の低さみたいなのを感じさせます。それから、脇役として彼の奥さんのマイコさんがときどき出てくるんですね。彼女も英語うまいんですが、彼女はどちらかというとざっくばらんでクールな方で、パオロさんとの対照的なコンビネーションが抜群。
日本語字幕もおそらく彼女がやってると思うんだけど、これもいい感じに砕けていて親しみやすい。パオロさんの一人称が「オラ」。
次にご紹介するチャンネルは「Suit 旅行」。
チャンネル主がスーツ姿で各地を旅する動画です。
スーツさんの動画を初めて見たのは、「『伊豆の踊子』の物語をたどる旅」。
川端康成の『伊豆の踊子』の主人公がたどった旅路を、スーツさんが同じ宿に泊まるなどして再現していくもの。丁寧に作られていて、これは見ごたえがありました。
スーツさんの動画は、現場のしゃべりもあるんだけど、基本は動画を編集して、後でナレーションを入れていくスタイル。落ち着いてみることができます。
スーツさんは若くてまだ横国の大学生。いま外出制限で動画が撮れなくてつらそうだけど頑張って。
最後は、「小豆島の漁師はまゆう」さん。
私も香川県の出身なので。私が育った町と小豆島は香川の中では遠いですけど。20代の漁師、はまゆうさんが、魚をさばいて漁師飯を作る動画。ときどき漁のようすもレポートしてくれます。
しかし、魚をさばいて食べるのと Youtube の相性はほんとにいいですね。「きまぐれクック」さんといい「変な魚おじさん」といい。
あと、ご近所で食品加工業を営んでおられるマツオカさんという方が脇役で出てこられるんですが、マツオカさんはこの前50になったとか言ってたかな。こんな風に登場する方の年齢層に幅があると、私みたいなおっさんにも親しみやすいわけです。