新型コロナウイルス関連の記事を2つほど拾ってみました。
まずは経済関係。新型コロナウイルスのせいで経済が大打撃を受けているが、この感染病が沈静化したとき、経済はすぐに元に戻るだろうか? という記事。
人々はお金を使うことをためらうようになるかもしれない。外出することを怖がるようになるかもしれない。コンサート、スポーツの試合、パブなど、人の集まる場所にいく意欲がなくなるかもしれない。
あるパブのチェーン店の経営者は、家飲みに慣れてしまうと、コロナが収束しても前のように顧客がパブに戻ってこないかもしれないと言う。
また、オンラインでの買い物が加速することで、実店舗はこれまで以上に打撃を受けるかもしれない。
今回のウイルス危機により、35万人が失業するとみられる。2008年のリーマンショックのときは、雇用が回復するのに10年かかった。それも、海外直接投資の助けがあったからであり、そうした投資が今回も期待できるとは限らない。
さて、ここから明るい話。OECDは、アイルランドの経済的落ち込みは、OECD加盟国の中では最も軽い部類に入るだろうと分析。GDPでいうと、アイルランドの落ち込みは15%と予測され、ギリシャ(35%)やドイツ(29%)よりもかなり低い。
また、アイルランドの輸出の主力はIT関連と医薬品。両方とも他産業よりも影響が少ないどころか、ITに関してはロックダウンの状況下では重要が伸びる可能性さえある。
また、ある銀行のエコノミストによれば、アイルランドは住居などへのインフラ投資を長く必要としていたわけだが、EUの財政ルールや労働力不足により投資が不可能だった。この障害は共になくなったわけだし、経済への刺激と雇用の促進するために行われる巨額の財政支出により、インフラ投資不足の問題の少なくとも一部が解決されるのではないか。
この記事では、行動制限が解かれるのは、楽天的なシナリオなら6月。悪いシナリオだと8月以降としている。
こちらは軽いネタ。ブックメーカー(賭け屋)は実店舗は休業していますが、オンラインでは賭けることができます。ところが、メジャーなスポーツの試合はほとんどキャンセルされていて、賭けるものがないんですね。
それで、あるブックメーカーは、スウェーデンの7部リーグと8部リーグのチームの親善試合の賭けを受け付けることにしたんですね。7部っていったら草サッカーでしょう。それも、親善試合ですよ。スウェーデンは、現在でも500人以下の集会なら実施してもOKだそうです。
そしたら、当該チームの選手やコーチに対して、SNSを通じて世界中から「負けろ」「がんばれ」などのメッセージが殺到したそうです。100件以上。で、両チームは選手の安全性を考えて、試合を延期にしました。
自分のまったく知らないスポーツにまで賭け出したら、それは中毒もしくは中毒一歩手前です。たとえば、深夜に地球の裏側で行われているテニスの若手主体の大会に賭けだしたら、そこは最終地点です。気を付けましょう。
3月31日現在でアイルランド共和国の感染者数は3235人。死者は71人です。