たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

ラフカディオ・ハーン (小泉八雲) ジャパニーズ・ガーデンに行ってきた

昨日の土曜日は2月29日でした。うるう年でなければ3月ですから、もう遠出の季節です。というわけで、以前から気になっていたウォーターフォード県トラモア (Tramore) のラフカディオ・ハーン (小泉八雲) ジャパニーズ・ガーデンに行ってきました。トラモアまではダブリンから車で2時間半から3時間ぐらいですかね。

f:id:tarafuku10:20200229122732j:plain

オープンしたのは2015年。このガーデンができるという記事が新聞に載ったとき、私のブログに書きました。

tarafuku10.hatenablog.com

ギリシャに生まれてダブリンで育った八雲の記念ガーデンがなぜトラモアにできたかというと、八雲を育てていた大叔母様が、夏になるたびにこの海辺の街に彼を連れて遊びに来ていたからだそうです。

f:id:tarafuku10:20200301232512p:plain

 

2.4エーカーほどの広さのこのガーデン、小泉八雲の人生の歩みに沿って、いくつかのセクションに分かれています。

たとえば、最初はビクトリア・ガーデン。これはもちろん八雲の少年時代はビクトリア時代大英帝国だから。

f:id:tarafuku10:20200229123326j:plain

日本に来る前に彼がジャーナリストとして働いていたアメリカにちなみ、アメリ風のガーデンもあります。

f:id:tarafuku10:20200229123108j:plain

また、「ギリシャの庭」では、アテネの起源神話をモチーフとして、オリーヴの木と井戸が配置されています。

智慧の女神アテナと海神ポセイドンはさまざまな諍いや争いを重ねるが、その1つがこの都市の守護神の座をめぐるものであった。人々を従わせようとポセイドンは三叉の槍(海軍力の象徴)で地を突き海水を湧き出させたが、アテナがオリーヴの木(平和と繁栄の象徴)を生い立たせると、国王ケクロプス以下の住民はオリーヴの木を択び、アテナの名を都市の名として押し戴いた。
Wikipedia の「アテネ」の項より

f:id:tarafuku10:20200229123747j:plain

残りの3分の2ぐらいが日本をテーマにしたガーデンです。浦島太郎の伝説、加賀の潜戸(くけど)、自身の田にあった藁の山に火をつけて村人を津波から救った濱口梧陵の話などをモチーフにしてガーデンが作られています。

f:id:tarafuku10:20200229124033j:plain
f:id:tarafuku10:20200229124131j:plain
f:id:tarafuku10:20200229124150j:plain
f:id:tarafuku10:20200229124400j:plain

最後にビジターセンターで12分ほどのビデオを見ることもできます。

自然の泉から湧き出た水の流れをうまく利用しているし、茶室やあずまや風の建物などもあり、かなり入念に設計されたのがわかります。ガーデンとしてはまだまだ若い印象ですが、これから年を重ねるにつれて貫禄が出てくるのではないでしょうか。

f:id:tarafuku10:20200229125325j:plain

入場料は5ユーロ。あと2~3週間ほどで桜が咲くそうです。ダブリンの喧騒を離れて、落ち着いた雰囲気で思索に耽りたいときなどにいかがでしょうか。

f:id:tarafuku10:20200229125047j:plain

Lafcadio Hearn Japanese Gardens

アイルランド情報 人気ブログランキング - 海外生活ブログ