バルブリガン

友人の結婚パーティーがダブリン県の北の端にあるバルブリガン (Balbriggan) という街でありました。こちらのパーティーは夜遅くまでやるので泊まりがけです。アットホームな素晴らしいパーティーでした。末長くお幸せに。

バルブリガンについては、のどかな郊外の街ぐらいの印象しかなかったのですが、パーティーの最中に友人から話を聞いたところでは、失業率の高さで一、二を争う街だそうで、治安はよくないのだとか。そういえば、駅からホテルへの道のりですれ違ったティーンエイジャーの顔つきが荒んでいたような気もするし、実際、夜中すぎにホテルの外に新鮮な空気を吸いに出てた人がいきなり若い女の子に靴で殴られたりとかした。こわっ。

しかし、翌朝起きて、町中を歩いてみると、小奇麗な商店が並ぶ明るい雰囲気の街でした。アフロ系の商店 (アフリカ系食品、黒人女性向けのファッションの店、カリブ系合法ドラッグの店など) が何軒もあったのが目を引きました。

バルブリガンは海に面しています。200 メートルほどの砂浜があり、天気が良かったのでたくさんの人が散歩に出ていました。砂浜の南側には小さな漁港になっていて、かわいい灯台が設置されています。前から気になっていたのですが、多くの漁船には「FURUNO」というロゴの入った機械が搭載されています。帰ってきて調べたら、魚群探知機の会社でした。

また、砂浜の北側にはマーテルロー・タワーがあります。マーテルロー・タワーっていうのは、ナポレオンの侵攻に備えて英国が建設した防御塔で、ダブリン付近の海岸にはいくつも残っています。一部のタワーはメンテナンスされて美術館や住居として活用されていますが、ここバルブリガンのタワーは朽ちるがままに放置されているようでした。

1 時間半ぐらい歩いて駅に着くと、ダブリン行きの電車にちょうどいい時間でした。もっとダブリンに近い砂浜に比べれば人出がぐんと少ないので、天気のいい日に日帰りで遊びに来るのもいいかもと思いました。