たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

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Turning Japanese (ターニング・ジャパニーズ)

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「Turning Japanese」は、英国のニューウェーブ系バンド、The Vapors (ザ・ヴェイパーズ) による 1980 年のヒット曲です。The Vapors はまあこの曲だけの一発屋さんといって差支えないでしょう。

 

歌詞の内容は、別れた彼女の写真に向って主人公が忘れられない思いを延々と語りかけるんですね。そしてサビのところでいきなり、「ああ、僕は日本人になっちゃうよー。ほんとに日本人になっちゃうよー。」と訴えるというものです。

 

最近はテレビあんまり見ないんでよくわからないんですが、昔は日本の話題をイギリスのテレビでやったりするときに、この曲がよくBGMで使われてたんですよねー。たとえば、Jリーグの名古屋に移籍したリネカーの話題を取り上げるときなどですね。

 

 

で、今日、新聞見てたら、久しぶりに「Turning Japanese」っていう見出しを新聞のビジネス欄で見つけたんです。リリースから 30 年たってもまだこういう場所で引用されるわけですから、ある意味、この曲は古典としての地位を獲得しているといってもいいのではないでしょうか。

 

記事の内容ですが、アイルランドは人口の少ない国ですから、余分な無線周波スペクトルがあると。そこで、日本などの通信事業会社に余っている無線周波スペクトルを貸し出し、開発中のサービスのテストなどに使ってもらおうという計画のようです。実際に先日、通信監理局の人が日本に出向いて説明会を開いたところ、大好評だったそうです。もちろん、ヨーロッパにはアイルランドと同様に無線周波が余ってるところもありますけど、島国で他の国の電波の干渉が少ないというのが強みだそうです。アイルランド人もいろいろと商売上手です。

 

さて、「Turning Japanese」の曲の方に戻りますが、なんでいきなり「日本人になっちゃうよー」なのか疑問ですよね。これは、昔から論議の的なんですが、一説にはマスターベーションをしているという意味なんだと言われています。カソリックのある年代以上の人 (地域的にはよくわかりません、北米だけかもしれませんが) は、「マスターベーションやりすぎると、目が永遠に細くなっちゃうぞ」とよく脅されたそうなんです。「悪いことしてるとサーカス団がさらいにくるぞ」レベルの子供だましの脅しと思いますが。

 

したがって、ここには人種差別的な比喩が隠れていると指摘することも可能です。The Vapors の人たちは否定していて、「まったく予想もしていなかった人間に変化してしまうこと」を歌ったのだとしています。「Lucy in the Sky with Diamonds」もビートルズのメンバーはクスリの歌ではないと言っているわけですから、まあそういうことなんでしょう。他の人のブログなんかを見てみると、この曲について怒ってらっしゃる日本人の方もやっぱりいらっしゃいます。その気持ちも勿論わかるんですが、私としてはそんな目くじら立てるほどのことではないのではないかと思います。なぜかといいますと、こういうのにいちいち反応していると、世の中から Sense of Humour みたいなものがだんだん消えていってしまうと思うからです。でもまあ、私が実際、このバンドの人に会うことがあったら、「あ、オナニーの曲で有名になった人ですよねー」ぐらいのことはいうと思いますが。個人的には、Hi-STANDARD あたりにこの曲をカバーしてもらうと面白かったのにと思います。

 

もしTurning Japaneseを聞いて頭に血が上った方がいらっしゃいましたら、次の曲で心を和ませてください。Aneka の 1981 年のヒット曲「Japanese Boy」です。別れた日本人のボーイフレンドへの思いを スコットランド人の Aneka さんが切々と歌い上げます。この方もワン・ヒット・ワンダーですね。衣装と曲調がまた。。。うーん。。。

 


追加情報:(両方とも英語です)
「Turning Japanese」の意味に関する検証番組。バンドの公式見解あり。
http://www.youtube.com/watch?v=oHb1IFPtlWs

 

ここのコメント欄の議論が結構おもしろい。
http://www.songfacts.com/detail.php?id=689

 

**2017/02/05 追記
The Vapors は 2016 年秋に 35 年ぶりに再結成されて、ダブリンでもコンサートがありました。
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