たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

Live at Leopardstown

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友人とバスに乗ってたら、落ちてたフリーペーパーに Live at Leopardstown という野外音楽イベントの広告が載っていました。

ラインアップは
6/18 (木) – Bjorn Again
7/9 (木) – Aslan
7/16 (木) – Director
7/23 (木) – The Stunning
8/6 (木) – The Coronas
8/13 (木) – The Saw Doctors

野外コンサートっていうと、超有名バンドの単独コンサートか、何十ものバンドを集めてフェスティバル形式にするかだけど、これはアイルランド国内で活躍するバンドをそろえたアットホームなイベントです。料金もお手頃な 15 ユーロ。Aslan、The Stunning、The Saw Doctors はある年代以上のアイルランド人なら誰でも知ってる。Director と The Coronas は若い人向けかな。Bjorn Again だけはオーストラリアのグループで、ABBA のトリビュートバンドです。Leopardstown っていうのはダブリン郊外の競馬場です。

で、思うのは、アイルランドのミュージシャン率の高さなんです。私、上記の中で 2 つのバンドのメンバーと会って話したことがあります。こちらに来た当初、ある小さな事務所でバイトしていたんですが、12 月になるとクリスマス パーティーということでボスの家にお呼ばれするんですね。受付の女性の婚約者が Aslan のギターの人だったので、その人もやってきて必ずヒット曲の「Crazy World」を歌ってくれました。また、友人の結婚式に招かれて行ったら彼のいとこが The Stunning の人でした。

それから、あるときタクシーに乗ったら、運転手さんにどこから来たのか聞かれて、日本からと答えたら、うちの息子たちは日本に行ったことがあるよっていう話になって、何で行ったのか聞いたら、ミュージシャンなので日本でコンサートしたと。バンドの名前聞いたら Power of Dreams っていう私が結構好きなバンドだったんです。

日本だとレコード出してるミュージシャンと会うことってそんなにないですよね。いわゆる音楽産業の世界で生きてるミュージシャンだけじゃなく、パートタイムのミュージシャンも多いです。アイリッシュトラッドの生演奏を聞かせるパブは今でも多いですし、結婚式にはウェディング バンドが入ります。ウェディング バンドがまたうまいんですよ。小手先のテクというより、あれはやっぱりリズム感なんでしょうね。踊らせるんですよ。一説によれば、アイルランドの結婚式は、ウェディング バンドの良し悪しで評価されるそうです。

私なんかの頃は、就職するか、音楽とるかで悩んでる人なんかもいましたけれど (今はそうでもない?)、アイルランドは音楽が自然に生活に溶け込んでいる感じがします。日本でも祭りの笛・太鼓なんかを練習している人たちも、生活に密着した立派なミュージシャンですよね。

考えてみれば、スポーツ好きの人は、プロになれなくても早朝野球とか草サッカーとか、それぞれのレベルで生涯楽しめたりするわけですよね。だから、日本でも草ミュージシャンの人が活躍できる場がもっとできるといいんですが、西洋音楽系のミュージシャンはポップスもクラシックも発表会風の場になりがちなのが残念ですね。その点、草物書きや草写真家の人たちは、ブログなどができたおかげで、思う存分暴れ回っています。

あー、全然関係ないんだけど、Kokia が一昨日、テンプルバーでライブやったらしい。知ってたらいったんだけど。