たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

歩道を走るダブリン・バス

 

 

昨日のテレニュア付近での出来事。交通渋滞にはまっている一般市民のドライブ・レコーダーに記録された映像です。

 

www.youtube.com

 

歩道に乗り上げて走るダブリンバス。右側の車輪も自転車専用レーンにかかっています。どうもこの部分だけバス専用レーンがないみたいで、この先にはあるらしいんですね。バスの運転手さんは「いける!」と判断したんでしょうね。バスを時刻表どおりに運行しなければ、という責任感の強い運転手さんだったのかもしれませんが、その責任感が裏目に出てしまったようです。

 

これは午前中に発生した事件だったのですが、午後にはダブリン市議会の交通委員会での議題ともなりました。アイリッシュ・タイムズの記事にも引用されていますが、議員さんは口々に懸念を表明しております。

 

ダブリン・バスは事件について詳しく調査すると発表しています。

 

 

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ボーランドのジャファ・ケーキ

前にも書きましたが、アイルランドで私が一番大好きなお菓子はタノックスのティー・ケーキです。まあ、タノックスはスコットランドの会社なんですけどね。

 

 

しかし、最近の物価の値上がりでタノックスのティー・ケーキも6個入りで3ユーロ近くするようになってしまいました。

 

2番目に好きなのがジャファ・ケーキです。『ザ・コミットメンツ』でジョーイ・ザ・リップスが「ダブリンのソウル・フード」と称したスイーツです。スポンジ・ケーキの上にオレンジのジャムを載せ、それをチョコレートでコーティングしたものです。ジャファというのはパレスチナ産のオレンジの品種です。

 

アイルランドで売ってるジャファ・ケーキの2大メーカーはマクヴィティーズとジェイコブスだと思います。元々ジャファ・ケーキを最初に売り出したのはマクヴィティーズだそうですが、私はジェイコブスの方が好き。マクヴィティーズの方はちょっと苦みがあって、それが薬っぽいようにも感じられるんですね。

 

で、最近、ボーランドというブランドのジャファ・ケーキを近所のセントラで見つけたんです。10個入りで1ユーロ。これはお得感があります。

 

 

ボーランド・ブランドのお菓子は私は見たことがなかったんですが、ボーランド・ビスケットというのは昔は有名なダブリンのビスケット・メーカーで、1970年代にジェイコブスと合併して名前が消えてしまいました。

 

グランド・キャナル・ドックのところに BOLANDS と大きく書かれた製粉工場の建物が今も残っているでしょう。イースター蜂起のときにデ・ヴァレラが立てこもったことで有名な建物。あの製粉工場を所有していたのがボーランドです。元々はベイカリーだったので。

 

 

で、ボーランドのジャファ・ケーキをどこが作っているのかというと、ヴァレオ (Valeo) という会社。これはアイルランドの大手食品会社で、いろんな有名ブランドを抱えています。その中の1つにジェイコブスがあります。ヴァレオがジェイコブス・ブランドを買ったときにボーランドのブランドも一緒についてきたみたいな感じでしょうか。

 

ジェイコブスは1851年にアイルランドウォーターフォードで創業された会社ですが、その後、イギリスにも進出します。イギリスの事業が別会社になったあと、他のビスケット会社に買収されてしまうんですね。アイルランドの事業は先に書いたようにボーランドと合併します。別々の道を歩み出してしまうわけです。

 

したがって、ジェイコブスのブランドの権利は今では複数の会社が持っています。どうも国・地域別に権利の範囲を決めているようです。で、ヴァレオアイルランド国内でしかジェイコブス・ブランドの商品を売れないようです。

 

今回ちょっと調べてわかったのは、ヴァレオアイルランドではジェイコブス・ブランドで売っている商品を、イギリスではボーランド・ブランドで売っているようです。オケインズ・アイリッシュ・フードというアイルランドの食品を専門に扱うイギリスの卸問屋のサイトにアクセスすると、フィグ・ロールズやミカド、キンバリーなどのお馴染みの商品にボーランドのロゴがついている写真が出てきます。

 

 

ヴァレオがなぜボーランド・ブランドのジャファ・ケーキをアイルランドでも売り出したのか、それとも私が気づいていないだけで昔からあったのか? みたいなことはわかりません。ジェイコブスの公式サイトを確認してみましたが、ジェイコブス・ブランドのジャファ・ケーキが発売中止になったのでもなさそうです。

 

ボーランドのパッケージには「€1」と大きく書かれていますので、安売り用の商品にボーランドのブランドを使っているのかもしれませんね。ジェイコブスのブランド・イメージを壊さないために。

 

食べてみましたが、味はまったくジェイコブスのジャファ・ケーキと同じでした。

 

昔のボーランド・ビスケットの缶 (小売店用)

 

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アイルランドの女の子の名前:Fiadh/Fia

30年アイルランドに住んでいても、初めて聞くアイルランド語由来のファースト・ネームというのがあります。

 

昨日、オコネル・ストリートのイーソンズの文房具コーナーに行ったら、いろんな名前が入ったクリスマス用靴下を売っていました。その中に Fiadh というのがあって、これは初めて見聞きする名前だったので調べてみました。

 

 

そうすると、2020年の journal.ie の記事が見つかって、けっこう詳しく書いてありました。

 

読み方はカタカナで書くと「フィア」のようです。最後の dh は黙字なのですね。意味は複数あって、「尊敬(respect)」「野生(wildness)」「美しい鹿(beautiful deer)」です。

 

この記事が書かれたのは2020年なのですが、その段階での最新である2019年の調査によれば、アイルランドで生まれた女の子の赤ちゃんの名前で3番目に多かったのが Fiadh だそうです。その上にいるのが Emily と Grace ですから、アイルランド語由来の名前としては最も人気のある名前なわけです。3年ほど前から、それまで人気の高かった Saoirse (シアーシャ) とAoife (イッファ) を上回っているとのこと。

 

それで、最新のデータはどうなんだろうと調べてみたんですよ。そうしたら、2021年のデータで Emily と Grace すら抜き去り、堂々の第1位になっていたのです。

 

こんなに人気の高い名前なのになんで私が聞いたことがなかったのかということですけど、20歳以上の人で Fiadh と言う名前の人はほとんどいないのですよ。 Journal.ie の記事によりますと、20世紀にはこの名前はデータベースにまったく入っていなかったとのこと。日本では生命保険会社とかが人気の赤ちゃんの名前を調査したりしますけど、アイルランドの調査は国の機関である中央統計局がやっている全数調査なんです。つまり、ガチのデータベースなのです。

 

ある名前が急に人気が出るのは、1つには有名人の名前にあやかったからというのがあります。Saoirse (シアーシャ) は間違いなく女優のシアーシャ・ローナンの影響でしょう。この名前は響きもいいし、「平和」という意味も魅力的です。

 

Fiadh の方は有名人とは関係ないようです。今世紀に入ってから、オンラインのフォーラムでユーザーが意見を交わすことが活発になりました。その中には妊娠中の女性が集まるフォーラムや結婚関連のフォーラムもあります。そうしたフォーラムで、生まれてくる赤ちゃんの名前を議論することもあるわけです。

 

記事によりますと、Fiadh という名前について確認できる最も古いオンラインの会話は2000年代の後半のもの。こうした会話を見ていくと、Fiadh が人気の理由の1つは、「尊敬(respect)」「野生(wildness)」「美しい鹿(beautiful deer)」という複数の意味があること。つまり、かわいくて、斬新で、フェミニスト的なエネルギーを感じさせる名前だからだということのようです。

 

Fiadh には別の綴りもありまして、それは Fia。実は2010年までは Fia の方が Fiadh よりも多かったのですが、2018年の段階では Fiadh は Fia の 9 倍になったそうです。それでも、Fia と名付けられる赤ちゃんの数も増え続けています。

 

Fiadh と Fia の綴りの違いの原因は、元のアイルランド語の綴りが定まっていないことにもあります。パトリック・ディニーンが編纂した有名なアイルランド語英語辞典を見てみると、「鹿」「野生」を意味するアイルランド語の綴りは、もともとの版では Fiadh、1959年の版では Fia となり、その後の版では foclóirí となりました。ところが、「尊敬」を意味する Fiadh は今でも Fiadh のままなのです。したがって、Fiadh の方がより深い意味を持つことになります。

 

黙字を含む名前を嫌がる人が多いのではないかと言う人もいるのですが、あまりそうとは言えないということのようです。また、Fiadh という名前の人気の高まりをみると、アイルランド語由来の名前の人気も少なくともしばらくは衰えることはなさそうです。

 

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Twitter社の大量レイオフ

 

イーロン・マスクさんが Twitter 社を買収して、世界的に大量レイオフが発生しておりますが、アイルランドも例外ではありません。

 

アイルランドは英語を話す国であり、いろいろな税優遇策を打ち出して海外企業を誘致していることから、アメリカの IT 会社の多くがヨーロッパの本拠地をアイルランドにおいています。

 

Twitter社はダブリンのオフィスに500人ほどを雇用していたのですが、金曜日に半分以上が解雇されたとのことです。

 

www.irishtimes.com

 

ダブリンのオフィスは金曜日は臨時で閉鎖されたようで、解雇された人には会社のメール・アドレスではなく個人のメール・アドレスあてに通知が届いたとのこと。もちろん会社のネットワークへのアクセスは既に遮断されておりました。

 

www.irishtimes.com

 

アイルランドでは、会社が大量に人員を整理するときは、30日以上前に通産・雇用大臣に通知しないといけないきまりなんだけど、Twitter 社はそれをしていなかったらしくて、現大臣(兼副首相)のレオ・バラッカーさんはお冠。ここのところ、大手・新興IT企業での大量レイオフが続いていますが、アイルランド出身の若手実業家が経営しているストライプというオンライン決済システムの会社もこの通知をしていなかったということで一緒に怒られております。

 

今回、人員整理された人の解雇手当がどのくらいかということですが、アイリッシュ・タイムズ紙によると次のとおり。

 

1 給料の2週間分 x 勤続年数

2 給料1か月分の見舞金 (ex gratia payment)

3 法定解雇手当

 

この3つの合計です。法定解雇手当は2週間分の給料x勤続年数です (ただし、2週間分の給与が1200ユーロを超える人は1200ユーロx勤続年数で計算されます)。また、2年以上勤続の人のみに資格があります。

 

したがって、4年勤続の人はだいたい給料の5か月分が解雇手当ということになるようです。

 

www.irishtimes.com

 

解雇された人の中には「残っている社員も連帯を示すために辞職すべきだ」などと言っている人がいますが、さすがにこれはちょっと。自主的にやめた場合は解雇手当もらえませんから。

 

 

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バウンティーのないセレブレーションズ

 

アイルランドにおけるクリスマスの必需品の1つはスイーツの詰め合わせボックスだそうです。人気の高いのはロージーズ、そしてクオリティー・ストリートなど。これらはチョコやキャンディーの1粒が個別包装されているタイプです。

 

 

そのほかに、市販のチョコバーのミニタイプが詰め合わせになっているものもあります。その例がセレブレーションズ。

 

 

セレブレーションズを販売しているのはマーズ・リグレーという会社ですので、この会社のチョコバーがいろいろと詰め合わせられているわけです。マーズ、ツィックス、スニッカーズ、マルティーザーズなどです。

 

ところが今年のクリスマス商戦では、一部のセレブレーションズで試験的にバウンティというチョコバーが外されることになりました。消費者アンケートの結果、ココナッツ風味のこのチョコバーが嫌いだという人が20%を占めたからだそうです。また、回答者の50%は、ボックスの中にバウンティーしか残ってないとがっかりすると答えています。サクマのドロップではっか味しか残っていない感じでしょうか。

 

 

しかし、同社はバウンティーを完全に外すことは少なくとも近い将来はないと言っています。回答者の18%はバウンティーが一番好きだと答えているからだそうです。

 

バウンティーの入っていないセレブレーションズはイギリスでは一部のテスコで販売されるそうですが、アイルランドでも発売されるかどうかは未定です。

 

www.dublinlive.ie

 

 

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Shein のポップアップ・ショップ

 

ジャービスのショッピング・センターに数週間前から Shein というロゴの入ったピンクの看板が出ていて、新しい店が入るんだなあと思っていたのだが、昨日オープンしていた。

 

 

Shein というのが何なのか私はまったくしらなかったのだが、中国のファストファッションブランドらしい。ただ、オンラインでの販売が主で、ジャービスの店舗はポップアップ・ショップ。来週の火曜日(8日)には閉店するとのこと。

 

このブランドは有名らしくて、アイリッシュ・ミラーFM104のサイトでも記事になっていた。昨日は入場制限でけっこう人が並んでましたね。圧倒的に安いらしい。

 

 

 

ジャービス・ショッピングセンターには昔フォーエバー21も入っていました。フォーエバー21はいったん破綻して今立て直し中だと思いますが、破綻の理由についてはこの動画がおもしろかった。堀江貴文さんを聞き手にファッションバイヤーのMBさんが語る動画。

 

www.youtube.com

 

要約すると、フォーエバー21はデザインからすべて外注してるので商品化して市場に出すまでの時間がかかるということ。Zaraなどのライバル会社は社内にその機能を置いていて、流行をすぐに取り入れることができる。Zaraなんかは商品企画から店頭に並べるまで3週間でできるそうです。

 

 

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Red Bubble (レッドバブル) で買う絵葉書

 

 

私はアイルランドの絵葉書を集めているのですが、最近 Red Bubble というサイトを見つけて、そこからいろいろ買っています。

 

写真家やイラストレーターが自分の作品をアップロードして、購入者が注文すると、オンデマンドで印刷して郵送してくれるサービスです。

 

絵葉書やポスターなどの紙モノだけでなく、Tシャツなどの衣類やマスク、携帯電話のケースやピンバッジ、マグカップやクッションなどのホーム用品など、70を超えるグッズが用意されています。

 

私が買った絵葉書はこんな感じ。

 

 

値段はアーチストによって若干変わりますが、1枚だけ買うと2.50ユーロぐらい。3枚以上、10枚以上、50枚以上とまとめて買うと単価は安くなり、50枚以上買うと1枚は1.50ユーロくらいになります。これに郵送料が2.52ユーロ加算されます。

 

元々はオーストラリアの会社のようですが、もちろん全世界展開しており、私の注文品はドイツのベルリンから発送されていました。

 

ご自分で写真を撮影したり、絵を描いたりされるかたも、利用すると面白いんじゃないかと思いました。アーチストとして利用するにはもしかしたら審査とかがあるのかもしれませんが、今度ゆっくり調べてみようと思います。(サイトを軽く見た感じではよくわからなかった)。

 

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