たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

ロトのジャックポットが史上最高額の1900万ユーロに

 

 

日本のロトと同じようなくじがアイルランドにもあります。Lotto と呼ばれます。水曜と土曜の週2回抽選。1から47から6つの数字を選びます。抽選番号と全部一致すればジャックポットです。ジャックポットの人がいないと次の抽選にロールオーバーされるます。今年の6月9日以来、約6か月間ジャックポットが出ていないので、1900万ユーロ (約 23億円) という高額のジャックポットになってしまったわけです。

 

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ロトを運営するナショナル・ロッタリーの担当者によると、これは「珍しい」ことであり、「これほど長い間ジャックポットがでないような設計ではないのだが」としています。

 

ジャックポットの最高額は1900万ユーロに定められているので、これ以上金額が増えることはありませんが、下位当選の賞金額を増やしたことで、180人が総額1350万ユーロを手にしたそうです。

 

ジャックポットが必ず当たるように何らかの措置を取れないのかと聞かれた担当者は、「政府の監督のもとにロトを運営しているので、現在の規則ではそういうことはできない。しかし、現在検討中の事案である」としています。

 

ちなみに、2020年は毎週130万人がロトをプレイしたそうです。パンデミックの影響で、オンラインでチケットを購入した人がふえたとか。すべての年代でオンラインのプレイヤーは増えたのですが、特に50代の増加が大きかったそうです。2019年には311,684人だったオンライン・プレイヤーは、2020年には約40%増えて、441,735人になりました。

 

モバイル・アプリも130万回ダウンロードされたそうで、デジタルの売り上げの59%がアプリ経由だそうです。

 

コンビニエンス・ストア&ニューズエージェント協会の会長さんによると、ジャックポットが高額になっているけれども、店頭でのロトの売り上げはほぼ横ばいだそうです。土曜と水曜を比べると土曜のほうが売り上げは多いとか。ロトを目当てにお店に足を運んでくれる人が多いそうです。若い世代は年配の世代ほどロトに興味を持っていないのではないかとも言っています。

 

小売り食料品店組合の会長さんは、ここ数週間、ロトの売り上げは伸びているといいます。大多数の人は店でロトを買う方を好む、というのがこの会長さんの意見。地元の店でロトを買うと言う伝統を好んでいるのだそうです。

 

私もさっそく近所のコンビニに行ってロトを買ってきました。2口で5ユーロが最低単位です。私はボーナス・プライズの抽選にも参加できる「プラス」も付けて、全部で6ユーロ払いました。

 

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昔は良い意味だったのに今は悪い意味に使われる単語 (egregious など)

 

最近よく見る英単語に egregious というのがあります。これは「ものすごくひどい」という意味の単語で、平たく言えば very bad です。でも、very bad と書くと小学生みたいなので、新聞の意見記事などには egregious がよく使われるという話。

 

これはアイリッシュ・タイムズのフランク・マクナリーさんのコラムに書いてあったことですが、ロンドン・タイムズ紙の読者欄では、この単語を今年の流行語大賞にしてはどうかという投稿が取り上げられたそうです。

 

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egregious は実は昔はいい意味で使われていたそうです。もともとはラテン語の “e grege” で、これは “out of the flock”、すなわち「群を抜く」ぐらいの意味でした。

 

古代ローマの詩人ホラシウスは、執政官レグルスのことを「egregious exsul」と詩っています。これは「Glorious Exile」、つまり「栄光ある流刑者」という矛盾語法です。レグルスは古代ローマではそのストイックな英雄的行為で崇められています。250BC にカルタゴ人に捕らえられたレグルスは、まぶたを切り取られるか、閉じられないようにくっつけられて、直射日光にさらされ、目がつぶれて、最後には不眠で死んだそうです。

 

現代のイタリアでは、この単語はまだポジティブな言葉として生きています。形式ばったあいさつで「Egregio Signore」というと「Dear Sir」ぐらいの意味になるそうです。

 

ヘンリー・ワトソン・ファウラーという人が編纂して1926年に出版した「Modern English Usage」という有名な本があるのですが、この本の説明では egregious にまだポジティブな意味はあるものの、「the egregious Jones」という例も載っています。これは、ジョーンズは悪名高いいやな奴、という意味になると説明されています。

 

ファウラーの本では、egregious のようにいい意味だったのに悪い意味に変化してしまった単語を「worsened words」と呼んでいます。

 

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逆方向に進んだ珍しい例は prestigious です。この単語は以前は「人の目をあざむくような」「錯覚をおこさせるような」という悪い意味でした。今ではもちろん「立派な」「一流の」というとてもいい意味になっています。

 

余談ですが、prestige はフランス語から英語に入ってきた単語ですが、今でもフランス語風に第二音節にアクセントがあります。同じくフランス語由来の vestige (痕跡) は今ではアクセントが第一音節に来てしまったのですが、prestige も同じ運命をたどりそうになったものの持ちこたえたそうです。

 

また、言葉が良い意味から悪い意味に変化するとき、ゆっくり進行するものと、突然変わるものがあります。egregious はゆっくりの例。急激に変わった単語には appeasement があります。

 

appeasement は昔は「楽しみ」とか「満足」という意味でした。しかし、ネヴィル・チェンバレン英国首相がナチスに対して宥和政策をとったわけですが、これが英語で appeasement なんですね。日本語では宥和にそんなに悪いイメージはないかと思いますが、英語では appeasement はかなりネガティブな意味の単語となりました。

 

マクナリーさんは iconic や passionate もいずれ軽蔑をもって使われるのではないかとみています。とにかく使われすぎなんですね。たとえば、近い未来、iconic の意味は「価値が高いといわれているけれども、実際には平凡または悪いもの」になるのではないかと思っているそうです。マクナリーさんの友人で PR を仕事にしている人によると、今でもクライアントはこれらの単語を好むそうです。

 

Passionate の方も「We are passionate about ~」というフレーズを嫌になるほど目にしますね。そのうち飽きられるどころか、嫌悪の目で見られるようになるのでしょうか。

 

悪い意味に代わったもう1つの例は、sleaze です。これは現在は主に政治家の「不祥事」の意味で使われます。ファウラーの本の1926年版にはこの意味は含まれていません。最近のものなんですね。

 

割と最近まで、sleazy という単語は主にテキスタイルの世界で使われていました。1990年にはアイリッシュ・タイムズのファッション記事に sleazy material という表現があるのですが、これはシェニール糸で織られた繊維のことを差していたそうです。

 

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ブレイに行きました。

 

 

この前の土曜日にブレイ (Bray) に行きました。ブレイはダブリンの少し南にある海辺の町です。久しぶりに車でダブリンの外に出ました。

 

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ブレイに行ったメインの理由は、郵便ポストの動画を撮りに行ったのです。ブレイの近くに19世紀に作られた六角柱の形をしたポストがあるのです。今、アイルランドの郵便ポストに関する動画を作ろうと思っていて、その素材を取りに行ったのですね。

 

日曜もサンディコーヴなどに撮影に行ったのですが (フォーティ―・フットのあたりにアイルランド自由国時代の刻印のある珍しいポストがあります)、動画は取り出すとキリがありませんね。ああ、やっぱり三脚持ってきた方がよかったな、とか、もう少し早い時間に来ていれば日蔭にならずに済んだのにな、とか思ってしまいます。

 

あと、実際に撮影してみないと、良い絵が撮れるかどうかわかりませんね。フィッツウイリアムス・ストリートで少しあおり気味のアングルで撮影したところ、ジョージアンの建物を背景にして思いがけず良い絵が撮れました。

 

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ブレイの話に戻りますが、駅の近くのニューズエージェントに絵葉書が売っていたので買いました。地方に行ったときに何かお金を落としたいと思うのですが、そういうときに絵葉書は便利です。

 

大手のカード会社が出している絵葉書ももちろんいいのですが、地元のデザイナーや印刷会社が出しているカードもいいです。

 

大手のカード会社はノウハウを知り尽くしていますので、「観光客の皆さんはこういうのお好きなんでしょう?」というデザインのカードをあざとさを微塵も感じさせずに出しているわけですが、地元のアルチザンな会社はもう少し個性豊かなんですね。映画でいうとハリウッド映画とアート・フィルムの違いみたいなものでしょうか。

 

ブレイで買った絵葉書の中にも、Bray Print という地元の印刷会社が作ったものがありました。それがこちら。

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左上はウィックローの名山シュガーローフをバックに藁ロールが転がっています。俳句が詠めそうな1枚。右上はどこかわかりません。左下は夜のブレイ・ビーチ。右下は道しるべ。宛名を書く面に印刷されていた会社の Web サイトにアクセスしようとしたら、もう存在しませんでした。既に廃業したみたいです。

 

ニューズエージェントで買ったとき、お店の人が数えて23枚ですね、というので、いえ24枚ですよ、と正直に答えて、いいことしたなあと清々しい気持ちで家に帰ってきてもう一度数えたら25枚ありました。

 

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女子ラグビー・テストマッチ: アイルランド 15 – 12 日本

 

 

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2週間前には日本のラグビー男子代表がダブリンにやってきましたが、今週末は女子代表がやってきてアイルランドテストマッチを行いました。場所はドニブルックの RDS アリーナです。

 

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いやあ、日本は惜しい試合を落としました。開始早々 PK で 3 点を奪われたものの、17分にセンターの古田真菜選手のトライで逆転。28分にはアイルランドのハナ・オコナー選手がハイ・タックルの反則で退場処分を受けます。

 

37分にはフランカーの齊藤聖奈のトライで 12 – 3 と突き放して前半を終了。

 

しかし、後半に入ってアイルランドが反撃に出ます。この試合を最後に引退を決めている主将のキアラ・グリフィン選手がトライを決めると、55分にはまたもグリフィン選手が2つ目のトライ。15 – 12 と日本は逆転されます。

 

終了間際には日本が攻め込んであわやというシーンもあったようですが、アイルランドが持ちこたえ、日本の勝利はなりませんでした。

 

日本女子代表はヨーロッパ遠征3連戦を0勝3敗で終えました。

 

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抗体検査キットは補助金が出てたぶん3ユーロで購入できるようになります。

 

 

土曜日に発表されたアイルランドの1日の感染者数は5959人。640人が入院していて、ICUには121人が入っています。

 

ヨーロッパではこのところ感染者数が増加しておりまして、オーストリアではロックダウンが再導入されたようです。ヴィエナでは何千人もがロックダウン反対のデモに参加したそうですね。オランダ、クロアチア、スイスでもデモが行われ、暴力沙汰になったところもあるみたいです。

 

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さて、アイルランド政府では、抗体検査に補助金を出して安価に検査を受けられるようにしようとしています。来週火曜に最終決定するようですが、3ユーロぐらいで検査キットを購入できるようにするみたいです。

 

ただ、政府の主任医務官であるトニー・ホロハン氏は、以前から抗体検査に否定的だったんですね。当然のことながら正しく検査を行わないと間違った結果が出てしまいます。間違って陰性になった人が安心していろいろ活動すると、かえって感染を広げることになるというのです。

 

ホロハン氏も出席した会議において抗体検査に補助金を出すことが決まったのですが、その後でホロハン氏が補助金を出さないようにという手紙を政府関係者に送ったと言うのです。

 

ミホール・マーティン首相は対立があるわけではないんだと事態収拾に努めています。首相によれば、ホロハン氏は抗体検査の正しい使用方法についてしっかりとしたコミュニケーションが必要だということを言っているのだそうです。抗体検査は症状のないときに使うものであって、症状が出たらすぐにPCR検査を使わないといけないということだそうです。

 

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また、パンデミック失業給付 (PUP) は段階的に減額していくことが決まっているのですが、感染者数の増加でこの計画が変更される可能性があります。マーティン首相は今週の火曜日まではこの PUP 縮小計画に変更はないと断固とした姿勢を示していたのですが、ちょっとトーンが変わって、来週月曜の会議までは何も決定しないと言っています。

 

 

 

 

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ナイトクラブが午前零時閉店になった最初の夜

 

 

昨日の木曜日から、ナイトクラブの営業時間が午前零時までとなりました。さて、ダブリンのナイトクラブはどうなったのか。。

 

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シティ・センターのドリア・ストリート(D'Olier Street)にあるトラムライン (Tramline) には 950人のお客さんが詰めかけました。また、サウス・ウイリアム・ストリートのピグマリオン (Pigmalion) でも数十人が店の外に列を作っていたそうです。

 

トラムラインでは、この夜のチケットは、政府が午前零時の営業終了を発表する前に売り切れになっていたそうです。返金を求めたのは7人のみ。その7枚をもう一度売り出すと即座に買い手がつきました。

 

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木曜日のトラムライン・ナイトクラブ

 

トラムラインのオーナーであるイアン・レドモンドさんによりますと、営業を再開した10月22日以降、チケットはすべてソールド・アウト。午前2時半閉店の最終日となった水曜のチケットは、1時間で売り切れになったそうです。

 

レドモンドさんは、政府はほんとうはナイトクラブが自主的に休業することを期待していたのではないかと思っています。それであれば、休業補償をする必要がなくなりますし、新しい規制を加えたとみられることを回避することもできるからです。

 

レドモンドさんは、お客さんはいつもより早く来て、長く店内にいてくれるだろうと考えています。早めにきたお客さん向けに食事を提供することも検討しています。

 

9時の段階で350人のお客さんが店内にいました。もちろん全員がワクチン接種済みです。ワクチン・パスポート必要ですから。

 

ただし客の年齢層が少し上のコッパー・フェイス・ジャック (Harcourt Street) では午後 9 時半になっても客が10人しかいなかったそうです。子供じゃないんだからそんな早い時間からナイトクラブになんか行ってられるかよ、ということでしょうか。

 

記事には若い人のインタビューも載っていましたが、午前零時に店が閉まれば、誰かの家に行ってハウスパーティーをするっぽいです。

 

アイルランド虚構新聞であるウォーターフォード・ウィスパー・ニュースは、午前零時になると感染力が出てくるシンデレラ株という変異株が現れたと冗談ツイートをしていました。

 

 

 

 

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おもちゃ屋さん「ニンブル・フィンガーズ」の建て替え

 

 

もうそろそろRTEの「レイト・レイト・ショー」恒例のトイ・ショーの季節がやってきました。昨年の今頃、トイ・ショーにインスピレーションを与えたスティローガンの「ニンブル・フィンガーズ」というおもちゃ屋さんの記事を書きましたが、昨日の新聞にまたこのお店のことが出ていました。

 

 

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しかし、今回はこのお店が建て替えになるというニュース。どうもお店の建物自体もお店のオーナーが持っているみたいですね。現在は、2階建ての建物で営業しているのですが、これを立て直して5階建てにするようです。1階は小売りスペースにしてニンブル・フィンガーズが営業を続けるもよう。現在の店舗では在庫を置く場所がとれなくて、きちきちのスペースで営業しているみたいなんですね。そこを広げると。そして上の階はアパートとなります。

 

 

ニンブル・フィンガーズはスティローガン・ショッピング・センターの道を挟んだ向かいにあるんですが、その隣にはボーリング場がありました。アイルランドで最初にできたボーリングだったそうです。ここも持ち主の不動産デベロッパーが建物を取り壊し、新しく8階建てのアパートを建設しています。売り出すんじゃなくて、賃貸専用のコンシェルジュ付きアパートとなるようです。

 

 

スティローガン・ショッピング・センターのあたりはまだ小さな商店が並んで

いますが、だんだん開発が進んでいくのかもしれません。

 

私もここのボーリング場には大昔にいったことがあります。たしか1996年のこと。日本人の友人と行ったのですが、隣のレーンでプレイしていた人と世間話をすることになり、日本人だと告げたと思ったのですが、「もうすぐ中国に返還されることになって大変だね」と言われたことを思い出します。香港の主権がイギリスから中国に返還されたのは1997年のことでした。

 

 

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